5年ぶりとなる「夜の高尾山ムササビ観察ツアー」を実施しました。
当初は悪い天気予報だったため開催当日まで気をもみましたが、結果的に雨は降らず、2日目はとっても良い天気に恵まれました。
恵まれたのは天気だけでなく、参加者や一緒に引率をお願いしたパートナーにも恵まれました。
今回のツアーの概要を紹介いたします。
ツアーの開始です。みんな元気そのもの。

最初の目的地である薬王院までは長くてきつい上り坂。

おそらく湿度が90%を超えていたと思われます。
とにかく暑い。

薬王院につく頃にはあたりはかなり暗くなりました。

薬王院では、着いて早々に夕食をとり満を持して「ムササビ」の出現を待ちました。
しかし今回は「ムササビ」の出現がかなり少なく、一回だけほかのグループの方たちが見つけました。
その声に反応して素早く振り返り、ムササビを見たのは学び舎グループの中では二人だけでした。
こんなにムササビの出現が少ないことは珍しいのですが、これこそが自然観察。
期待外れの時もあれば、予期した以上の結果がもたらされることがあります。
(頂上の野宿中に2度ほどムササビの声を確認しました。)
この後8時40分頃、薬王院を後にして、「真っ暗な夜道」をさまよいながら、山頂に向かいました。
この日は曇っていたため木々の隙間から見える空がほんのり白っぽく見えてしまっていましたが、行く手の道は懐中電灯を消すと全く何も見えない、真っ暗闇でした。
頂上ではさっそく野宿の準備をしました。
カンテラは一つきりでしたが、懐中電灯を立てその上に白いビニール袋などをつけるなどして明かりを確保しました。
即席の懐中電灯カンテラを考案したり、よいメンバーに恵まれました。

その後9時50分くらいに消灯しました。
下界では夜も暑かったようですが高尾山山頂はうっすら寒い風が吹き、体感温度は下界と10度くらい差があったように思われます。
そんな寒さを何とかしのぎ、さらに、夜中に押し寄せてくる人たちの懐中電灯襲撃にも耐え一晩過ごしました。
翌朝は5時に食事をとったあと早々に寝床を整理し、

6時に下山を開始しました。

6号路の湧き水が流れる中を沢蟹を探しながら降りました。

途中何度も休憩し沢蟹探しをしましたが6号路沿いでは本当に小さなかにしか見つかりませんでした。
6号路は何らかの影響で沢蟹がほとんどいなくなってしまったようです。
そんな中、稲荷山コースからの流れと6号路の水の流れとが合流する地点がありました。
こちらの稲荷山コースからの流れの沢にたくさんの大きな沢蟹がいました。

以前は6号路でも普通に見つかった大きさの蟹ですが高尾山にも少しだけ異変が起きているのだと思われます。
ここでたくさんの蟹とたわむれることができました。↓

下山後、給水のあとケーブルカー横の川に入りました。

上流と下流に分かれ沢蟹や10cmくらいの魚を捕まえました。
素手での魚とりは難しくとった獲物を滑らして2度も落としてしまう子もいました。
その子が最後の最後、しっかりと魚を手に取りました。

結構大きいでしょ!
漁獲高はこのほかに小さな網を使ってとった“おかさん”の1っ匹だけでした。
1時間半くらいみんなを楽しませてくれました。
この後新しくできた温泉につかり汗を流しました。
とても幸せな気分に浸れました。

そして締めは「髙橋家」での冷たいおそばです。

何やら泡の出る飲み物を飲んでいる大人が2人いました。
今回のツアーはいろいろありましたが、この写真にあるようにとてもさわやかで幸せなツアーとなりました。
