前日中学3年生たちと行った「カルメ焼き」つくりによってある程度こつをつかんでいたので、今回参加の全員に、一発で割りとできばえのよい「カルメ焼き」を作ってもらうことが出来ました。
成功の秘訣は3つありました。

膨らみ始めたカルメ焼き。うまくいくと嬉しいものです。↑
ひとつは、使用する温度計を棒状のアナログ式から、タニタ社製のデジタル温度計に変えたこと。これにより、今まで以上に正確に温度管理が出来ました。
2つ目は、卓上コンロの火力調節を“おかさん”自身が行い、110度を越えた後の、温度上昇をものすごくゆっくりさせることが出来たことです。
そして、3つ目は、毎回万全の体制をとっても、一回一回、砂糖水の泡の噴出し具合や、色艶などは大きく違っていました。その違いを受け入れ、重曹卵を入れるタイミングや、そのかき混ぜ終了時期を、今までよりも一テンポ遅らすことが出来たことです。
特に3番目の要因が大きかったように思います。たとえば、重曹卵をかき混ぜる時間ですが、早い子は40秒くらいでしたが、遅いこの場合はその倍以上の1分半くらい掛かったりしました。毎回、大きなブレがありました。
今まではこのブレに対して、ネット上で調べた「大体40秒くらい」というのを真に受けすぎて、その時間が過ぎるとまだ粘りが出ていないにもかかわらず、かきまぜを終了させたりして失敗していました。そう、“おかさん”もいつの間にかマニュアル人間になっていたようです。それを今回は、自分自身の目と経験とを信用して、そのとおりにやったらうまくいくようになったという訳です。
中学の図形の証明問題を解く際、子ども達にいつも言っているように、「証明の方法、正解は一つだけではない。いろいろな方法、いろいろな考え方があるよ。」そのことを改めて感じました。「自分自身の目と経験とを信用する。」ということの重要性を再認識しました。

写真でお分かりのとおり、うまくいったといっても“おかさん”の自己満足的なところがあります。
次回は、さらにレベルアップを図っていきたいと思います。↑
<追記>
今朝「東京都立産業技術高等専門学校」の合格発表がありました。「森の学舎」からの受験生が見事に合格しました。
彼は、千葉県の公立高校であれば柏南高校合格くらいの実力がありますが、将来技術者として成功したいという希望から「東京都立産業技術高等専門学校」を受験しました。単なる“頭でっかちな子”が嫌いな“おかさん”にとって、将来、“ものづくりを目指す生徒”が出てきたことは、本当に嬉しい限りです。
ちなみに、学舎のほとんどの子が受験した、千葉県の公立高校前期入試の合格発表は明日です。明日も、みんなからよい報告が聞けることを首を長くして待ちたいと思います。