昼間の暑さがやっと和らいだ6時半過ぎから、子ども達と夜の生き物達の生態を観察に行きました。
6時45分ごろ森に到着。
さっそくセミの羽化が始まっていないか観察を開始しました。
懐中電灯を頼りに、木々を見渡すと、ニイニイゼミの羽化後の抜け殻はたくさんあるものの、羽化している最中の個体は見つかりませんでした。
その間、カマドウマの仲間やヨコバイの仲間、蟻などを見つけながら森の奥に移動しました。
何かを見つけたらしいです。↑
こちらも何か発見!↑
“おかさん”が呼びつけられなかったところを見ると、抜け殻だったのかな?
しかし、しぶとく粘って探索を続けたところ、4個体の羽化途中のセミを見つけることが出来ました。
午後7時10分頃でした。
その内に一つは、ニイニイゼミでした。
後の2体はヒグラシ、そして最後の一つはアブラゼミのものだと思われました。
木を上っている最中の彼らをずっと見ているのも大変なので、一度広場に出て「アブラコウモリ」の飛翔を確認することにしました。
コウモリの直前に小さな小石などを投げるとコウモリが餌の虫と間違えて捕まえようとします。
そんな話をしたら、みんな小石を空に向かって投げ始めました。
そして、3例くらい虫と間違えたコウモリの姿を確認することが出来たようです。↑
(残念ながら“おかさん”の投げた石にはひっかりませんでした。)
午後7時半頃、コウモリたちとお別れし、再度セミの羽化の続きを観察しました。
上の写真は最初死んでいると思われたニイニイゼミの羽化直後の様子です。↑
“おかさん”にとってニイニイゼミの羽化を見るのは初めてでした。
いつもの年だと、ニイニイゼミは7月月初に羽化してしまって、いつものホタル観察の時には既に羽化しきってしまっているからです。
こちらの背中をむき出しにした羽化途中のセミは、大きさからヒグラシだと思われます。
一生懸命に殻から脱出しようとしていました。↑
こちらはアブラゼミの幼虫だと思われます。↑
上のヒグラシと同じ木にいたはずなのですが、コウモリと遊んでいる間にそのすがたを隠してしまっていました。↑
アオオサムシ(?)でしょうか?
手塚治がオサムシをお気に入りにしていたと聞くと、それだけで特殊な昆虫のように思えてしまいます。
ホタル観察の直前で見つけました。
そしていよいよホタル沼に行きました。
7~8m離れたところからも、既に光りだしたホタルたち数匹が確認できました。
さらに近づいてみると、見事な地図模様を沼に描いて たくさんの蛍が見つかりました。
ここ数年の中で一番たくさん居たような気がします。
やがて飛び交うホタルも現れ、われわれの頭上を越え 森の方に行った個体は、4人がかりでようやく手のひらに収めることが出来ました。
頭上8mくらいのところまで飛ぶ固体まで居て、しばらくの間子ども達の目を釘付けにしていました。
ピークはちょうど夜8時頃だったように思われます。
ということで、今年も無事いろいろな昆虫やホタルの飛翔を愉しむことができました。