落書き帳

日記
思いついたこといろいろ
   (`・ω・´)

現代の名工

2010年11月11日 | 和裁
洋裁と和裁の違いはあるけど、やっぱ職人っていいなぁーw
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http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20101110ddlk28040316000c.html

 ◇紀子さまのコートも--婦人・子供服仕立職、堺幸子さん
 「技術職として、長年の努力が評価されてうれしい」。現代の名工に選出された、婦人・子供服仕立職の堺幸子(ゆきこ)さん(62)=神戸市須磨区=は、こう喜びを語る。中学時代にめいに贈ったワンピースに始まり、手がけた洋服は1万着以上。勤務する「クイーン洋装店」(同市長田区)で顧客のオーダーに応える傍ら、「夢を縫い上げる」洋裁の仕事の魅力を若い世代に伝えている。【大金紗知子】

 ◇「いい服は着たら分かる」 技術に自信
 福岡県久留米市に住んでいた中2の夏、家庭科の自由課題で3歳のめいのためにワンピースを作った。襟なし、フレアスカートのシンプルなデザインだったが、めいは喜び近所に見せて回った。

 中3への進級を前に父を亡くした。母の「手に職を」との勧めもあり、卒業と同時に神戸市東灘区の洋裁所に住み込みで働き始めた。朝から深夜まで働き詰め。「世間がみんなそうだったから。つらかったことは忘れてしまいました」

 3年目、同期と3人、テーラードジャケットづくりを指示された。1人で1着を仕上げるのは初めて。出来上がりを比べた師匠の「あんたが一番よかった」の言葉で初めて自分の技術に自信が持てた。

 91年に独立し、東灘区に「幸(さち)ドレス」を設立したが、阪神大震災(95年)で事務所が使えなくなった。店はたたみ、無事だったミシンとアイロンをクイーン洋装店に持ち込んで仕事を再開した。

 顧客と相談して生地からデザインを決め、約半月で完成する。生地を一人一人の体形の違いに合わせて立体化させるため、採寸の際には数字だけでなく体の特徴を書き込む。着た人からの「服って、肩が凝らないんですね」などの声が励みになる。「幸せですよ。お客さんの顔が直に見られて」

 秋篠宮妃紀子さまの服を10着ほど手がけた。初めて依頼された、深い緑色のカシミヤのコートでは、緊張してなかなか生地にハサミを入れることができなかった。「テレビを通じて見る姿にドキドキでした」と笑う。

 技術職を目指す若者の減少が懸念されるが「ものづくりの楽しみを知る機会がないだけ」と中学校で講話をしながら技術を披露する。海外との競争が激しい繊維業界が元気になってほしいと望む。「いい服は、着たら分かってもらえる。既製品に慣れた若い世代は、生地から服のイメージがわきにくいので、頑張らなきゃ」


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