体重増加について一喜一憂していて滑稽なおばさんだなと我ながら思うんだけどね。
なぜこんなに体重にこだわっているのかと言うと、甲状腺の持病で増えたり減ったりとここ20年近く振り回されていたからなんですね。
今から20年近く前にバセドウ病になりました。
普通はバセドウ病になると痩せていくらしいのですが、私の場合は浮腫みもあったりで体重も増加していました。確か50キロくらいだった体重が52キロくらいになっていたと思います。
印象に残っていることに、日焼けしたスネが急激な体重増加でシマウマのような模様になっていたことです。焼けた肌が膨張して普通の肌が現れたところと二色になっていました。
今にして思えば、これが私の体重との戦いの始まりでした。
それから薬で治療していたけど副作用も出たりしてアイソトープ治療を勧められたのですが、これがまた一層の体重増加に悩まされることになったんですね。甲状腺を放射線で小さくするのでとにかく活動レベルが下がるわけです。
とにかくだるいし眠い、一番ひどい時には全身こむら返りが出て筋弛緩剤を飲んだこともありました。あくびをしても首の筋が攣る、車に乗ろうと片足を上げるだけで足の筋が攣る、寝ていてももちろん足が攣ります。もうとにかく全身攣りまくるわけです。そうなると動きも緩慢になってさらに体重は増えて行きました。最高で58キロ手前まで行ったかな。当時の写真を見ると顔はまん丸でアンパンマンのようでした。
病気で太っていると言うのはなかなか理解されにくく、ダラダラしていてデブった中年BBAにしか見られなかったのも辛かったですね。
それから甲状腺ホルモン剤をもっと増やしてもらって、なんとか動けるようになってからフィットネスに通えるようにまでなって少しずつ体力も回復してきました。なかなか体重は減らないんだけど、元気になっていく様子は自分でもわかりました。あともうひと押ししてもらいたくて漢方を始めた頃から浮腫みも引き始めさらに回復していきました。
漢方を始めたのが平成20年6月なので、もう丸六年。今飲んでる麻黄附子細辛湯のお陰で発病前の体重に戻ることができました。まだ元に戻る可能性もありそうで怖いんだけど、なんとかここまでこれてとてもうれしいです。発病したのが32歳の頃で気がついたら50歳過ぎちゃったんだけど、あきらめないで頑張って良かったと思ってます。
バセドウ病手術後の甲状腺ホルモン低下症で苦しんでいる方の目に触れて何か少しでも参考になればと思い書き連ねてみました。