毎月第一月曜日に開催されている防衛省前行動は、今日は「オスプレイ飛行停止を!緊急行動」として開催されました。
沖縄からの電話メッセージや沖縄の風の伊波さんが駆け付け、戦争へと突き進んでいる政府の現状をリアルに話し、今の政権を変えていこうと訴えた。その後、それぞれ地域でたたかっている団体からアピールがつづきました。参加者は90名でした。
3団体が防衛相への抗議文を読み上げ、防衛省職員に手渡しました。南部の会も「オスプレイの墜落に抗議し、構造欠陥機のオスプレイを撤去せよ」の抗議文を読み上げ・手渡し、さらに同文を外務相・内閣官房長官・沖縄防衛局長にも発送しました。
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2023年12月4日
防衛大臣 木原 稔 様
外務大臣 上川陽子 様
内閣官房長官 松野博一 様
沖縄防衛局長 伊藤晋哉 様
オスプレイの屋久島沖の墜落に抗議し、構造的欠陥機オスプレイの撤去を求める
沖縄のたたかいと連帯する東京南部の会
11月29日、鹿児島の屋久島沖1キロの海域に横田基地所属のオスプレイが墜落した。横田基地から岩国基地を経由して嘉手納基地に向かう途中だったという。その途中、屋久島空港に目的地を変更した直後に数隻の漁船が作業している海域で墜落した。一歩間違えば、漁民を巻き込む大惨事であった。目撃した人の話では、火を噴きながらくるくる回って、あっという間に水面に激突し、大きな水柱があがったというから相当な衝撃だったと思われる。1人が死亡、ほかの7人は行方不明という重大事故である。
それに対し宮沢博行防衛副大臣は「不時着水」と発言し、現場で事故対応していた海上保安庁の広報文も「墜落」を「不時着水」と書き換えたという、そして翌日30日の記者会見で木原防衛大臣は、米軍が「墜落」と修正したから「墜落」と修正という。一体、この国はそこまで米軍のいうことに追随し、国民の命や暮らしを守る視点が全くない!ことに憤りを抑えられない。
2012年10月、沖縄県民が反対するなか「未亡人製造機」といわれる欠陥機オスプレイを普天間基地に24機強行配備された。オスプレイの制作当時からクラッチやオートローションの構造的欠陥が指摘され、重大事故を何度も起こしてきた。2016年12月に名護市安部の沿岸に墜落したときも「不時着」と表現し、翁長知事も沖縄県警も現場に入れず、原因究明どころか遠巻きに見ている状況であった。
欠陥機は、いつどこで墜落するかわからない。安保3文書が閣議決定され、沖縄の軍事要塞化が急ピッチで進められ、全島避難・島内避難・シェルターまで取りざたされる中、オスプレイを含む軍事訓練はパイロットの顔が見えるほどの低空訓練・吊り下げ訓練など行われおり、部品落下の事故もあった。それが保育園や住宅、病院の上空も飛び交っているのだ。今度の事故機のように嘉手納基地にはオスプレイの飛来・訓練が繰り返され、そのほかにも他空港から空軍や海軍の昼夜を問わずの軍機の飛来が増加し、住民の命・暮らしを危険にさらし続けている。断じて許されるものではない!
今度のオスプレイ事故の原因究明はもちろんだが、その間、飛行停止させるのは当然である。玉城デニー知事は、即、飛行停止を要求した。しかし、事故後も沖縄ではオスプレイが飛び続けた。政府は飛行停止を求めたそうだが、11月30日米国防総省のシン副報道官は正式な飛行停止の要請はなかったと発言!12月1日になって訂正したが、一体、どういうことか!オスプレイ墜落事故の原因究明どころか、飛行停止を求めない政府の対応に満腔の怒りで抗議し、以下要求する。
1、 墜落の原因究明を公表し、すべての機種の点検・安全確認を行うとともに、その間、飛行停止させよ
2、 構造的欠陥機といわれるオスプレイ、すべてを撤去せよ
3、 住民の命を守るために学校・住宅・病院などの上空を飛行させるな
4、 事故原因究明を主権国として行えるよう不平等な地位協定を抜本的に改訂せよ