第17回 2013年3月26日 「炎が作る奇跡の燃料~和歌山 紀州備長炭~」リサーチャー: 宍戸開
番組内容
今回のイッピンは、和歌山の森が生んだ「紀州備長炭」。うなぎや焼き鳥の調理時に重宝される備長炭の特長は“長持ちする火力”。そのヒミツは、密にギュッと締まった固さにある。硬い炭に仕上げるポイントは、高温の窯でじっくりと木を蒸し焼きにすること。作業は木を窯に入れてから、およそ2週間かかる。窯の温度の調整や焼き具合など、すべて職人の経験と勘だけで作っていく。昔ながらの製法で作られる紀州備長炭の魅力に迫る。
*https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/detail/?crnid=A201303261930001301000 より
詳細不明なので勝手に調べてみました。
「紀州備長炭」
備長炭(びんちょうずみ、びんちょうたん、びっちょうずみ、びっちょうたん)は木炭(白炭)の一種。
紀伊国田辺の商人備中屋長左衛門(びっちゅうや ちょうざえもん)が、ウバメガシを材料に作り販売を始めたことから、その名をとって「備長炭」の名がついた。狭義にはウバメガシの炭のみを備長炭と呼ぶが、広義において樫全般、青樫などを使用した炭を指す場合もある。
用途
製造時に高温で焼成されていることから炭素以外の木質由来の油やガス等の可燃成分の含有量は少なく、かつ長時間燃焼する。また炎や燻煙も出難く調理に向いているとされる。
煙が少ない為、雑味が付きにくく、炭火焼を売り物にする料理屋(鰻屋、焼き鳥屋)などの燃料として使用される。樫による白炭を備長炭と呼ぶが、製法等が広く伝わって同様の製法を行う白炭に用いられる事もある。
燃料以外に、さまざまな用途に利用されている。備長炭は無数の小さな空洞(細孔)に様々な物質を取り込む(吸着)ことができる。備長炭1g当たり200~300㎡(テニスコート1面強)の表面積があると言われている。
飯を炊くときに入れてカルキ臭を取り除いたり、下駄箱に入れて靴の臭いを取り除いたり、部屋に置くことで部屋の臭いを除去する為にも使われている。水道水など飲み水や風呂水の浄化などの用途にも使われる。
また、備長炭は普通の黒炭よりもかたくて叩くと金属音がするため、風鈴や炭琴(たんきん、木琴のように楽器として使う)に加工される。
紀州備長炭の製炭技術は和歌山県指定の無形民俗文化財である。
*Wikipedia より
「紀伊の森 [圡屋惠司]」
暮らしを見つめ直していくうちに、人は紀州備長炭と出逢います。消臭、浄水、お風呂用の認定品で提供。より良い炭と木酢液を求め伝えて行くうちに、本人も炭焼き人になってしまって24年目です
紀伊の森 田辺市芳養町3698
*https://premier-wakayama.jp/producers/%E7%B4%80%E4%BC%8A%E3%81%AE%E6%A3%AE-%E5%9C%9F%E5%B1%8B%E6%81%B5%E5%8F%B8/ より
「紀州備長炭(燃料用)」伝統の職人技による最高品質の炭
国内にあるいくつかの備長炭の中でも最高品質として知られるのが和歌山で作られる「紀州備長炭」。
原料は、国内で最も硬い木と言われている「ウバメガシ」を使用し、紀州独特の粘土で作られた窯で約2週間の時間をかけて焼き上げます。大量生産はできないものの、手間と時間をかけるからこそ、最高品質の紀州備長炭ができあがるのです。
国内最高級白炭 紀州備長炭(調理燃料用)
紀州備長炭の特徴は、炭素密度が非常に高いため熱伝導率も高く、火が着くと炭全体が高温で燃焼を始め、非常に強い赤外線を放ちます。通常の黒炭が炎で焼くのに対し、紀州備長炭は強い赤外線を使って焼くことで、必要以上に焦がすことなく、お肉や魚をジューシーに火を通すことができます。
密度が非常に高い為、火が着きにくいという難点はあるものの、一度火が着けばとても火持ちがよく、少量でも調理が可能です。火持ちが短く多くの量が必要な安価な炭と比べても、燃焼時間、一度の使用量を考えると、紀州備長炭も決して高くない逸品です。
「紀州備長炭」が生まれたのは江戸時代
日本の炭の歴史は平安時代に始まり、弘法大使空海によって唐より製炭方法を持ち帰ったとされています。その後、製炭技術が歴史と共に改良され、江戸時代に入り「紀州備長炭」が現在の和歌山県田辺市にて生まれました。
原料は、国内で最も硬い木とされている「ウバメガシ」。紀州の地は太平洋沿岸の豊富な雨量と温暖な気候、特有の急斜面の崖地が「ウバメガシ」に生育に適しているとされています。
また、紀州の地は炭を焼く「窯」に不可欠な耐火性の赤土と石にも恵まれていて、まさしく「紀州備長炭」は紀州の地で生まれるべくして生まれた名産品となっています。
【木の調達・木ごしらえ】 原料のウバメガシは急斜面に群生することが多く、伐採から搬出までの作業は危険が伴います。伐採したウバメガシは、太い木は割って細くし、曲がっている木は切れ目を入れて真っすぐにします。
【口焚き・炭化】 窯に木をくべた後、焚口付近で雑木を燃やし、ウバメガシの水分を抜いていきます。職人の勘で次の「炭化」の工程に移ります。この工程では焚口が閉じて原料を蒸し焼きの状態にします。
【ネラシ・窯出し】 炭化の最終段階で煙が無色になってきたら、焚口を開けていきます。空気を送り込まれた窯は1000度以上の高温となり、このエネルギーが紀州備長炭へと仕上げる重要な工程なのです。窯の中で上手く焼けた備長炭は金色に光り、「エブリ」と呼ばれる道具で掻き出されます。窯出しされた備長炭はすぐに素灰をかけて急速消火し、2週間もの時間をかけた紀州備長炭の完成です。
「紀州備長炭」の特徴
紀州備長炭は原木の窯入れから窯出しまで約2週間の時間をかけて窯の中で水分を飛ばし、最終工程では1000度以上の高温で炭化させることにより、不純物が少ない最高級の炭となります。この紀州備長炭は、短時間で焼き上げた炭と比べて、密度が高く、のこぎりでも切れないほどの硬さで、断面はキラキラと光り輝きます。
一度火が着いたら、通常の炭よりも長持ちするのも紀州備長炭の特徴の一つです。また、時間をかけた製炭方法により、樹脂成分がほとんど炭の中に残っていないため、火が着いてもほぼ無臭で、炭から直接でる煙も非常に少ない点も利点の一つです。
製造元である「紀伊の森」は和歌山県木炭協同組合員として、紀州備長炭の最高品質を守った商品を責任をもって販売しています。
*https://shopping.wbf.co.jp/product/986 より
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