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<伝統野菜> 熊本 黒菜 -追記あり-

2024-05-05 08:59:17 | 伝統野菜

 「黒菜」

 黒菜 小国

 地熱で育つ阿蘇の伝統野菜
 地面から幾筋も、もうもうと立ち 上る蒸気に包まれている小国町岳の湯地区。周囲にはかすかに硫黄の匂いが漂う。ここで100年以上前から地熱を利用して栽培されてきたのが“黒菜"だ。大きくて太い株、黒みを帯びた濃い緑の分厚い葉...。小松菜に似た姿形ながら、確かな由来は伝わっておらず、現在、栽培して いるのは集落の5軒ほど。自家消費が主なため、ほとんど出回ることがない希少な緑黄色野菜だ。

 黒菜は、9月中旬に種を地蒔きし、11月に地熱で地面が温められている畑だけに移植する。土の温度が高いため、雪が降る冬でも露地で栽培できるのだ。自家菜園で黒菜を育てる後藤朝香さんは、「霜にあたると柔らかくなり、甘みが出てきます」と教えてくれる。収穫した黒菜は自宅敷地内に吹き出す蒸気で蒸すと、緑が一層鮮やかに。旬の時季、後藤さんは、日々、白和えやごま和え、お浸しなどにして黒菜を食べる。「この地だけでしか育たない特別な野菜を、日常的に食べられるのは嬉しいですね」とのこと。これからも種を採り栽培を続けたいと話す。

 地面や石垣の間など、至る所から温泉の蒸気が上がる岳の湯地区は別世界のよう。蒸気の温度は98度ほど。不用意に近づくと火傷をする。

 3株ほどで大きなカゴもいっぱいに。「地熱で育ち、地熱の蒸気で食べる冬野菜です」と後藤さん。12〜3月に少しずつ収穫して食べる。

 地熱の蒸気で調理する“地獄釜”で、3分ほど蒸すと緑の艶が増す。細かく刻み、生姜醤油やポン酢で和えるだけでおいしい一品に。

*https://aso-navi.com/ja/asoshokutaku/oguni_01.html より

 

 「黒菜-くろな」

 【生産地】小国町岳の湯地区

 【特徴】台菜(タイツァイ)型、小松菜に似た外観。株は大きくて太く、葉は黒みを帯びた濃い緑色で分厚い。耐寒性が高い。

 【食味】霜にあたると柔らかくなり、甘みが出る。

 【料理】浅漬け、おひたし、炒め物など。収穫した黒菜は敷地内に吹き出す蒸気で蒸すと、緑が一層鮮やかになるそう。

 【来歴】小国町岳の湯地区で100年以上前から地熱を利用して栽培されてきたが、来歴は不明。小国町岳の湯地区の温泉熱で冬場でも地温が高い、ごく限られたほ場で栽培されている。地域のあちこちで蒸気が噴き出している様な土地柄に定着。「くまもとふるさと野菜」に選定。

 【時期】家庭内消費用

*https://tradveggie.or.jp/43-kumamoto/#i-19 より


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