「グリーンランド」
グリーンランド(グリーンランド語: Kalaallit Nunaat [kalaːɬit nunaːt]、デンマーク語: Grønland [ˈkʁɶnˌlænˀ])は、北極海と北大西洋の間にある世界最大の島である。
かつてデンマークの植民地で、現在はデンマーク本土やフェロー諸島と対等の立場でデンマーク王国を構成しており、独自の自治政府が置かれている。
概要
大部分が北極圏に属し、北部沿岸の北極海にある小島オーダークやそのさらに北方で2021年に確認された岩礁は北極点に最も近い、すなわち世界最北の陸地である。地理学上、アメリカ州の一部として分けられることもある。面積は約213万800平方キロメートル(日本の面積の5.73倍)。
東・東南側はフラム海峡とグリーンランド海、デンマーク海峡を隔ててスヴァールバル諸島やヤンマイエン島、アイスランドと向かい合う。西・西南側はカナダ領の北極諸島や北アメリカ大陸のラブラドル半島に近接する。沿岸の小さなハンス島についてはカナダとの係争地になっていたが、 2022年6月14日、カナダとデンマークはこの島を分割領有することで合意し、長らく続いた係争状態が終結した。
全島の約80%以上は氷床と万年雪に覆われる。巨大なフィヨルドが多く、氷の厚さは3,000 m以上に達するところもある。居住区は沿岸部に限られる。現在、予想よりも早い速度で氷床の融解が進んでおり、環境や経済の面で大きな影響が考えられる。
地名
「グリーンランド」の由来
デンマーク語ではグレーンランド(Grønland)と発音し、「緑の島」を意味する。命名したのは、ノルウェー生まれでアイスランドのヴァイキング「赤毛のエイリーク」であった。彼はこの地に入植希望者が多数現れることを願い、「緑の島」と名づけた。アイスランドの英雄伝説には「その夏、エイリークは自分が発見した国に移り住んだ。彼はその国をグリーンランドと名付けた。魅力的な名前を付ければ、人々がやって来てくれると考えたからだ」と記されている。
また、氷河に覆われていない南部海岸地帯がエイリークのころの西暦800年から1300年の中世の温暖期には、実際に緑にあふれていたことが示唆されている。現代でもキングア谷にはこの島唯一の森林があり、ナルサルスアークのような森林と呼べる規模ではないが、樹木の育つ場所がある。
その他に、Gruntland(グラウンドランド)が訛ったという説もある。
*Wikipedia より
次期米国大統領は、「パナマ運河」に続き「グリーンランド」に対しても仕掛けてきた。
アメリカ合衆国との関係
2019年8月、アメリカ合衆国大統領ドナルド・トランプはグリーンランドの購入について「戦略的に興味深い」と発言した。しかし、デンマークの首相メッテ・フレデリクセンは「グリーンランドは売り物ではない」として拒否している。それを受け、トランプ大統領は9月に予定されていたデンマーク訪問を取り止めた。
このようなアメリカによるグリーンランド購入計画は過去にもあり、1946年に当時のハリー・S・トルーマン大統領がデンマークに対し、1億ドル相当の金での購入を打診していた。なお、1917年にアメリカはデンマーク領西インド諸島であったアメリカ領バージン諸島をデンマークから2,500万ドルで購入した「先例」がある。そのトランプの行動の背景には、空港の拡張工事・レアアース鉱山開発へ参画しようとした中華人民共和国の北極圏進出に対抗したものともされ、住民は「トランプと気候変動が我々にスポットライトを当てた」と評価した。
2021年5月17日、ジョー・バイデン政権発足後、初めて国務長官としてデンマークを訪問したアントニー・ブリンケンは、デンマークのテレビを通じてアメリカがグリーンランドを購入するつもりがないことを明言した。
しかし、2024年アメリカ合衆国大統領選挙で勝利し返り咲きしたドナルド・トランプは、再びグリーンランドの所有について意欲を示している。
*Wikipedia より
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