「DOMIGO」
自然素材のナチュラルな玩具が柔らかい子どもの感性を育む。
それは2年前の夏休みのこと。小学5年生の男の子が自由課題のテーマを考えるうちに「たくさんのドミノを糸で繋げると簡単に立てることが出来ないか?」と思いついた。父親に相談し、2人でいろいろ試した結果、そのアイデアが形になった。これにヒントを得てつくられたのが、ドミノ積み木「DOMIGO」。5つの積み木が糸でつながっていて、左右の積み木を引っ張ることで一瞬で立ち上がる、新感覚の玩具だ。この立ち上がるときの「びよ~ん」という感覚がまず楽しい。そしてドミノ遊びが簡単。また糸で繋がっているので、難しい形もつくることができ、用意された「パズルモード」を参考に早く並べて倒せるか勝負したり、難しいチャレンジパズル問題で遊ぶことも。またシンプルな構造ゆえ、自分でオリジナルの遊び方を考えることもできそうだ。使用しているブナ材はドイツのポールマイヤー社が生産管理するビーチ材。伐採した木材には防腐剤を一切使用していない。製造においても接着剤や塗料は一切不使用。冒頭の少年の父親が開発を担当するノチダは、金属加工専門の会社。そのため商品開発にあたって、まず穴開けの段階で温度・湿度に左右される木という自然素材に、金属加工のエキスパートたちも戸惑ったという。だが加工を効率化する治具を工程ごとにつくることでこの問題をクリア。子どもが柔らかい頭で考えたアイデアを、プロフェショナルな職人の手でつくりあげた木の玩具。指先からその温もりが感じられるはずだ。
積み木を均等に並べるための治具は3Dプリンターで製作。積み木の穴に糸を通し、不要部分をカットする。ほかにもこの穴に爪楊枝の先でできた「くさび」を差し込んでかしめる治具など、工程ごとに製作された。
株式会社ノチダ 大阪府八尾市老原9-30
*https://osaka-sei.m-osaka.com/product/140/ より
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