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< 郷土料理 > 長野 やしょうま

2025-02-05 11:36:57 | 郷土料理

 「やしょうま」

 主な伝承地域 北信地域、中信地域

 主な使用食材 米粉、片栗粉、青のり、ごま、黒豆

 歴史・由来・関連行事
 北部を中心とする地域では、2月15日は釈迦の亡くなった涅槃会(ねはんえ)の日として、「やしょうま」をつくって仏壇に供える風習がある。やしょうまは、米粉を練ったものに色を付けて蒸したお団子で、以前はどこの家庭でもつくっていた。一般的に「やしょうま」は、家や寺でつくったものを子どもたちがもらい歩いたもので、「やしょうまを引く」と呼んでいた。
 かたちは、細長い棒状の団子の上に箸を押しつけて凸状にするのが主流で、三角形に似たもの、真ん中のくびれた分銅形、花弁のかたちをしたものなど様々で、近年では色とりどりの模様を描くやしょうまがつくられ、子どもたちにも人気がある。
 上田市では、米粉を練って赤や緑の食紅で色付をけしたものにあんを入れた「ねじ」と呼ばれる団子を野菜や花、動物などの姿にかたどり、毎年2月におこなわれる国選択無形民俗文化財「戸沢のねじ行事」では、子どもたちがわらの馬を引いて道祖神にお参りし、無病息災と豊作を願う。

 食習の機会や時季
 2月15日の涅槃会の日に仏壇に供えるために、家庭や寺でつくっていた。家庭では仏壇に供え、寺では涅槃会の法要の時に、参詣人や子ども達に配られた。

 飲食方法
 米粉、砂糖、塩を混ぜ、熱湯を少量加え、耳たぶくらいの硬さに練る。ひとにぎりサイズにちぎった生地を蒸し器で蒸す。冷水につけ冷やしてからボウルに入れ、こねる。その際に青のり、豆、ごまなどを加え、細長くのばして形成する。
 そのまま食べるのが一般的だが、時間が経って硬くなってしまった場合は、焼いたり、油で揚げて砂糖醤油でも美味しく食べることができる。

 保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
 今も北信地域を中心に、各家庭でつくられている。和菓子店やスーパーマーケットでは、時期になるとやしょうまが並ぶ。

*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/yashouma_nagano.html より


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