「みょうがの葉焼き」
主な伝承地域 宮城県北部
主な使用食材 みょうがの葉、小麦粉、味噌、砂糖
歴史・由来・関連行事
みょうがは本州から沖縄まで自生する多年草で、しょうがの仲間。花も茎も香味野菜として古くから親しまれているが、食用に栽培しているのは日本だけだといわれている。うどんやそばの薬味、きゅうりやなすなどと一緒に浅漬けにするなど、用途はさまざまである。
宮城県では、みょうがの葉が大きくなるころ、農作業の休憩時に子どもたちのおやつとして食べられていたのが「みょうがの葉焼き」である。小麦粉やもち米粉と砂糖、味噌を練ったものをみょうがの葉に包んで焼き、食べるときには葉をはがして食べる。みょうがの葉の香りが移り、風味豊かなおやつとなる。
また、農作業の休憩時以外にも、ご先祖を迎えるお盆の8月13日につくって供え、迎え火でご先祖を迎えたらおさがりを食べる風習がある。
みょうがの葉の香りがさわやかで素朴な甘さがあり、菓子類があまりなかった時代に、おやつとしてよく食べられた。
食習の機会や時季
みょうがの葉が大きくなる夏ごろ。農作業の合間におやつとして食べられている。また、8月13日につくって仏壇に供え、迎え火でご先祖を迎えたらそのおさがりを食べる風習も残っている。
飲食方法
小麦粉やもち米粉と砂糖、味噌を混ぜ、みょうがの葉に包んで焼く。食べるときにはみょうがの葉をはがして食べる。
保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
栗原市を拠点にするくりはらツーリズムネットワークが、ワークショップを開催した実績あり。
*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/myouga_no_hayaki_miyagi.html より
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