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< 郷土料理 > 神奈川 茹で落花生

2024-12-09 08:38:26 | 郷土料理

 「茹で落花生」

 主な伝承地域 秦野市、二宮町、大磯町

 主な使用食材 落花生

 歴史・由来・関連行事
 落花生を殻付きのまま塩茹でしたもの。日本で最初に落花生が栽培されたのは神奈川県である。明治初期、文明開化の横浜で落花生を入手した大磯の農家が栽培を始め、その後、二宮町の農家が品種改良を進めたことから全国へと生産が拡大していったという。富士山の火山灰が積み重なった秦野盆地においても、その土壌が落花生栽培に適していたため、明治時代から葉たばこの輪作として栽培が盛んに行われてきた。研究と改良を重ねた秦野や近隣地域の「相州落花生」は、風味豊かな名産品として全国に名を馳せている。
 茹で落花生はもともと、出荷に至らない未熟な落花生を、農家が塩茹でしておやつ代わりに食していた。その食文化に着目した地元の農協が、1989年に茹で落花生を「うでピー」として冷凍商品化したことにより、農家以外の人も手軽に食せるようになった。現在では地域の名物として広く親しまれている。

 食習の機会や時季
 冷凍品であれば一年を通して食すことができるが、茹で豆用の落花生は8~9月頃に収穫されるため、生豆から調理する場合にはこの時期が旬となる。
 落花生農家でなくても、畑で自家消費用の落花生を栽培する農家もおり、一般家庭の場合は直売所などで生の落花生を購入して自宅で茹で落花生をつくる。地元では季節の味として親しまれており、このシーズンを心待ちにする人も多い。

 飲食方法
 水洗いした殻付きの落花生を、塩を入れたたっぷりの湯で30分~1時間ほど茹でる。殻をむき、皮ごと食す。

 保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
 相州落花生の魅力とブランドを発信するため、2013年から3年連続で、秦野、大磯、二宮の1市2町で「落花生バトル」が開催された。会場では落花生のつかみ取りや食べ比べのほか、来場者による応援したい地域の投票も行われた。また、観光事業の一環として9~10月に落花生の収穫体験も行われている。
 栽培面では、「相州落花生協議会」が栽培技術の現地試験や、神奈川県の品種「改良半立」の確立、種子の保存に努めている。

*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/35_23_kanagawa.html より


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