日本共産党の党員は、職場、地域、学園などいずれかの支部に所属し、その一員として活動しなければなりません。
共産党は、それぞれの職場、地域、学園などで支部を作り、党を代表して活動し、そこに暮らす人々のためどんな活動をしていくか、どんな党をつくるのかを支部の党員が全員参加で検討しています。
自民党の後援会が、参加する個人の利益を優先しているのと異なり、こちらは全て党の方針に沿った政治活動が主体です。冠婚葬祭の付き合いを中心にしている自民党議員の日常活動とは、大違いです。とここまでは、「赤旗」に無関係な話と読めますが、そうではありません。
調べていくほどに、独裁の共産党の姿が見えてきます。党員に課せられた「四つの大切」という決め事がその証明でした。
1.「しんぶん赤旗」(日刊紙・日曜版)を読む
2. 支部会議に参加する
3. 学習につとめ、活動に参加する ( 赤旗の勧誘・配達・集金業務も活動に含まれる )
4. 党費(実収入の1パーセント)をきちんと納める
「四つの大切」には、なぜ赤旗の発行部数が維持されているのか理由の一端が示されています。私などには、「四つの大切」でなく「四つの強制」と読めてしまい、統一教会の強制的寄付金と同じ体質を感じます。実収入の1パーセントの党費というのも馬鹿にできない数字で、全党員分となれば大きな額になります。
平成12年の党大会で規約が改正されるまで、第2条には次のように書かれていたそうです。
『「日々の赤旗をよく読んで」(単に「買う」だけではなく)党の政策と決定を実行し、党から与えられた任務を進んで行う』
党の公式サイトには、
「家計が苦しくても、支部で相談して日刊紙を購読できるようにしましょう」、と掲載されています。
また党の財務責任者岩井鐡也氏は、
「『しんぶん赤旗』の事業は党の財政収入の9割をしめるという決定的な役割を担っており、『しんぶん赤旗』の危機は、党財政の困難の増大そのもの」と述べ、赤旗の売り上げが党にとっていかに重要なものであるかを語っています。
ここにもう一つ、年度別党員数と赤旗の発行部数という、興味深いデータがあります。
平成 2年度 党員数 約50万人 発行部数 約300万部
平成18年度 党員数 約40万人 発行部数 約164万部
令和 2年度 党員数 約27万人 発行部数 約100万部
令和 4年度 党員数 約27万人 発行部数 100万部を切るが、数字は不明
この推移を見て分かることは、国民の反日左翼離れの風潮ではないでしょうか。朝日新聞だけかと思っていましたが、共産党も党員数と赤旗発行部数が減少しています。令和元年9月5日の産経ネットの記事が、国民の動向を伝えていると思いますので紹介します。
「共産党の財政を支える機関紙「しんぶん赤旗」の、読者数減少に歯止めがかからない。8月29日付の赤旗紙面で、読者数がピーク時の3割程度となる100万人を割ったことを報告し「『しんぶん赤旗』と党の財政を守るために」と危機感を訴えた。」
「党費を支払う党員も減ってきており、3年後に結党100年を迎える老舗政党の足元を揺るがしつつある。(内藤慎二)」
「日刊紙・日曜版の読者が8月1日の申請で100万を割るという重大な事態に直面し、この後退が赤旗発行の危機をまねいている。赤旗事業は党の財政収入の9割をしめるという決定的な役割を担っているからだ。」
〈 質 問 〉
「しんぶん赤旗の発行部数は共産党員より少なく、一か月に7000万円の赤字が出ていて、日曜版と日刊紙で100万部を切っている。」「日曜版は発行部数が安定していますが、日刊紙は赤字続きで、日曜版の売り上げで補填しています。」
「元共産党員の篠原さんは日刊紙を廃刊にすれば、赤旗の売り上げは良くなると言っていますが、日刊紙をやめれば、日本共産党の財政は良くなりますか?」
「もう、いいのではないですか? 赤旗の売り上げが減ったということは、共産党に共感する人が減ったということ。 共産党はもう、必要とされなくなったということですよ。」
この回答を読み、日本で必要とされなくなっているのは共産党だけでなく、朝日新聞も同じだと思いました。その理由は、朝日新聞社が令和3年4月に公表した、同社の決算数字です。
売 上 高 2,724 億円 ・・ ( 発行部数 481万部 )
営業利益 △95 億円
純 利 益 △441 億円
「安倍やめろ」「安倍が・・」「安倍が・・」と品性のない記事を書き続け、氏が凶弾に斃れた後も醜い狂歌を紙面に掲載し死者に鞭打ちましたから、国民に嫌悪され会社の経営も傾いています。現在社員の6割を対象として自主退職者を募っていると聞きますが、同社も共産党も自業自得ではないでしょうか。
共産党の「関連団体」を下記4つに区分し、順次紹介する予定ですが、まだ一番目です。外郭団体の民青を割愛し、次回は〈2. 加盟団体〉の紹介へ進もうと思います。
〈1. 外郭団体〉〈2. 加盟団体〉〈3. 共闘団体〉〈4. 国際交流組織〉