
劇場で見逃したので、DVDで。
プロットは基本、恋人の突然の死に戸惑うヒロイン。
演じるは、ウクライナ美人オルガ・キュリレンコ(元ボンドガール 写真:右)
その恋人は自らの死を予期していたため、死後もアナログ·デジタルで彼女にメッセージを送り続ける。
それらに喜びつつも戸惑う主人公の物語。
そして、この映画にリアリティを加えるための重要な要素がひとつ。
恋人は教授で、歳の差30歳以上!
ここにリアリティを加えられるかで、この映画の成否が大きく分かれる…
その点を、名優ジェレミー·アイアンズ(写真:左)が教授を演じることで、うまくクリアー。
タイトルにあるように、教授が天文学者という設定も、星空のロマンと恋が接続、も納得性高い。
冒頭に2人の逢引シーンがあり、そこで彼女は言う。
「あなたの香りが好きなの」(香水ではなく、彼が発する体臭)
本気で彼のことが好きだということが伝わるシーン。
(教授も、加齢臭出ないように最低限の工夫はしていただろうが笑)
このように、名優·設定·演出で上手に、30歳以上の恋愛感情にリアリティをもたせた。
そうしてアナログ·デジタルのメッセージを受け取るうちに、彼女はある処へ。
それは、2人の思い出のデート場所、サン·ジュリオ島(イタリアのピアモンテ地方)
イタリアでも有数に美しいこの島だが、彼女には辛い場所でしかない…
オルガ·キュリレンコがスッピンで美しくも痛々しい。
巨匠エンニオ·モリコーネの音楽が、彼女の感情を紡ぎ出す。
彼女の容姿と音楽がミックスし、ただただ美しい。
そして終盤、教授のトリックもネタが遂に尽きる(永遠はないのだ)
その時に彼女が知る、教授の心遣いとは(あとはネタバレなので書けない)
結論:恋愛とは人生の永遠の不思議、を見事に映像化した一本。
(劇場で観たら、また感想も多少かわったかもだが)