![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/51/43/f7d7e77fb1fec9b63f7dcdfe8db2abea_s.jpg)
まずオープニングで舌を巻く。
ほんの数分で主人公の職業・経歴・経験値だけでなく、心の状態までもが露わにされる。
ほぼ平行して直ちに事件が発生、鑑賞者もその危機的状態に叩き込まれる!
この手腕、なかなかに流石。
それもそのはず!
周回遅れDVD鑑賞なのに去年のベスト10入り「ボーダーライン」
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督(「灼熱の魂」「プリズナーズ」)の成長・充実ぶりに感心。
特に「ボーダーライン」での映像 + 気味悪い音楽・音響は特筆すべき出来だった。
その彼が SF に挑戦、で期待通りの展開になる。
主人公はたちまちエイリアンとのファーストコンタクト現場に到着。
面白いのがこのコンタクト現場、まるで映画スクリーンのようなサイズ(笑)
その向こうにエイリアンがいるわけだが、鑑賞者も同じ状態で対峙する訳!
主人公が言語学者というのも、とてもリアルな設定。
コミニュケーションのポイントが視覚なのか、音響なのか、試行錯誤する。
この先どうやってもネタバレしそう…
(ということで以下、ネタバレ感想へ = 鑑賞済の方向け。10行ほど空けます!)
言語を取得することで、自己認識に変化が生ずる、というのは当ブログ的には実感している。
当ブログは、2008年からそれまでのドメスティック路線から、突然海外派に鞍替えした。
そうして英語をバンバン使い出したら、自分のロジック構成法や、なんと性格も変わったように感じだした。
このため次元は全く違うが、主人公が経験する「言語取得をきっかけとする、自己意識の変化」にスンナリついていけた。
未来を同時体験しながらイマのためにそこで得た情報を活用するこの時間軸のねじれ、は映画初体験?!
DVDで改めてじっくり楽しむ日が来るのを、心待ちにしたいと思う!