
差別と戦いながら、栄光を勝ち取っていく黒人の物語。
つい最近「ドリーム」 Hidden Figures という「ライトスタッフ」な時代の影の功労者たちの映画を紹介した。
この映画、当ブログ的には現状、今年のベスト1候補。
未だ日本未公開だが9月公開との話も聞く。
「ドリーム」は「ライトスタッフ」な時代、なのでそっちは1950年代。
ところが今作はタイトルにもあるように、1936年 しかもナチス政権下のベルリン!
主人公は、伝説の陸上選手 ジェシー・オーエンス。
出場したのは、1936年 ベルリン・オリンピック。
あの記録映画で有名な大会で、ナチスをプロパガンダしようとしたヒトラーがそこにいた!
開催に向け人種差別政策を一時棚上げするドイツ、ボイコットを検討するアメリカ、イギリス。
ブランデージを演じるのは、重鎮 ジェレミー・アイアンズ。
この交渉の経緯だけでも見応えがある。
さらに晴れて出場が決定してからもトラブルは続く。
活躍するオーエンスに対し、当然白人主義のヒトラーは面白くない。
女性監督のリーフェンシュタールも困惑するような状況に陥る。
今日この映画を紹介するのは、この映画がオリンピックの精神を体現していると感じたから。
ライバルとなっていたドイツの陸上選手ルッツ・ロングとの友情を育むシーンがある。
昨日パリとロスが東京の次で確定し、パりが招致するとちょうど100年ぶり。
その100年以内は、こんな状況いがあったとは...
結論:人種差別な時代に、オリンピック精神を発揮した男たち、の物語は今だから知っておくべき物語。