日経新聞の金曜夕刊映画批評で何と5点満点★★★★★!
こりゃ早速観ねばと劇場に。
1969年、トリノ市街のサッカー・スタジアムの直横で試合も見えるアパートに住む家族。
突然の不幸が起こり、母を亡くし、トラウマ状態に陥る主人公9才...
住む環境・父の熱で、熱狂的なトリノ・サポーターになった彼はサッカー解説が上手に。
(サッカー周りの芸は細かく、チーム最大の悲劇 スペルガの悲劇 の追悼シーンも登場)
1990年代に時代が移ると、主人公(バレリオ・マスタンドレア)はジャーナリストとして新聞社で活躍していた。
だが父の訃報からアパート戻ることで再び母のトラウマと強く向き合うことに...
とここまで書いて、当ブログ的には徐々にノリきれなくなってきて驚く...
古典的な演出が1969年でも1990年代でも続き、違和感が生じ出すのだ。
そしてその違和感がラストまで拭えないまま、終了。
イタリアの巨匠マルコ・ベロッキオなので、古典的で仕方ないのかも?
だが1979年に焦点を当てた「20センチュリーウーマン」でさえ、もっと現代感覚があった。
幾らヨーロッパとはいえ、1990年代はもう現代の範囲内でしょ!
そうなる気になることがまた。
主人公は1990年代は30歳代のはずなんだが、妙に老けている(笑)
50才にしか見えない...
なので紅一点 ベレニス・ベジョ との絡みにも違和感がつきまとう。
と気になり出しちゃうと、2時間10分はキツかった。
まあ不幸な出会いだったとしか言えない。
と思っていたら20日発売のキネ旬の映画評。
3人とも評価が割れていて
★★★3つ
★★★★4つ
★★★★★5つ。
評論家筋でさえ、好き嫌いが分かれる映画なんだな、ということで納得!
結論:この映画の古典的世界に入り込めるか、込めないか、が評価の分かれ道(笑)
追記:この映画で「ヨーロッパ、終わってるかもな」感が少々高まったような?!?、な直感、って何よ?