「ムーンライト」でアカデミー3部門獲得のバリー・ジェンキンスが監督。
NYハーレム。
若い黒人カップルが苦しみの真っ只中にいることが進行につれ、ジワジワとわかってくる。
無実の罪で刑務所にいる彼と、戸惑いつつ彼を支えようとする恋人そして周囲の人々。
その冤罪を何とか晴らそうと調べ始めるが、どうも警察ぐるみで決めつけようとしているらしい…
と予想通り、バリー・ジェンキンスらしい、とても真面目な映画。
まだ観ていないが、ヒネリが聴きまくってそうな スパイク・リーの新作とは対極か?!
そしてその生真面目さにおいて、2019年の映画のように感じない…
見せ方が正統派すぎて、その表現に面白みがないのだ!
文句のつけようはないんだけれど、いかにも優等生っぽい(笑)
(実は「ムーンライト」でもそう思った)
テーマがテーマだし、原作ものだから仕方ない、という意見もあるけど…
レジーナ・キングは今作でアカデミー賞 助演女優賞。
彼女は確かにいい演技を披露している。
役どころが、おいしいのでそれで得をしてる気もしたが。
結論:原作ものに真面目に向き合った、いかにも バリー・ジェンキンス監督っぽい「若い黒人カップル」の闘い。