チューリップテレビ(TUT) が連発スクープした「富山市議不正問題」を、ドキュメンタリー化。
2016年 8月にその報道は始まる。
「自民党会派の富山市議 政務活動費事実と異なる報告」をニュースで放送。
すると、その報道をきっかけに次々と不正が発覚していく。
基本的には領収書の書き換え・不正申告・挙げ句の果ては数字付け足し疑惑まで…
地方政治ってこんなレベルなのか?!?
結果、半年ほどで市議会議員の辞職がなんと14人!
議会の議長さえもが1人ならず複数回に渡り → 辞任 という失態。
富山市の議会は混乱に陥る…
監督しているのは、この取材で突破口を開いた2人。
ただしその2人のその後がラストで描かれており、やや微妙な気持ちに…
→ 砂沢 智史(写真:右) は経理に異動
→ 五百旗頭(いおきべ)幸男(写真:左) は自主退社
(このアップ全て敬称:略)
そんな微妙な気持ちになりつつ、ちょうど読んでいた本を思い出した。
その本とは =「日本のテレビ・ドキュメンタリー」
次々と登場するのは、テレビの創世期に テレビ・ドキュメンタリー の世界を模索・開拓していた先人たち。
吉田 直哉、牛山 純一、萩元 晴彦・村木 良彦、田原 総一朗 etc,,,
凄い!
さらに、CX「NONFIX」 にかかわっていたある人物、の登場に驚いた。
その名は何と! 是枝 裕和
日本の映画界のエースも、テレビ・ドキュメンタリー出身だったとは!
今作も、テレビ・ドキュメンタリー(正確にいうと報道)から始まり映画化されている。
真実の追求が起点となった点において、テレビ・ドキュメンタリー史に1ページを刻んだと言えよう。
この映画にかかわった全ての人たちの今後の活躍を祈念いたしたい!