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全7話を視聴後、当初は映画の対比で、シリーズを1回で紹介しようと考えていた。
が、各回の内容の絞り込まれ方に唸りまくった結果、毎回のダイジェストを少しずつ紹介してきた。
【第1話】
NCNBC → 新局FOXニュース への電撃移籍 → 開局・放送開始までの奮闘。
【第2話】
開局してほぼ5年の朝9時過ぎ、911が発生(汗)
この機に乗じて、ロジャーは次々と自分の進めたい方向に放送局を引き摺り込む。
だけでなく、ディック・チェイニーの片棒をも担ぐ。
さらに大統領のスピーチさえも草稿する!
【第3話】
大統領選4ヶ月前にして共和党は苦戦し、民主党 オバマ氏が躍進する。
これがロジャーの暴走を更に駆り立てる結果に…
局を更に右寄り、というより?「オバマ攻撃局」に(汗)
グレッチェンがここでやっと登場。
【第4話】
オバマから問題放送局だと指定され局が揺れる中、ロジャーが押さえつける…
愛人にさせられていたスタッフの精神面・体調に異変が。
ロジャー夫婦が転居した地域を右寄りにしようと画策し、地元新聞社を購入。
新編集長を送り込み、市民集会に出席し論争を引き起こす!
【第5話】
愛人にさせられていたスタッフの告発が始まり、大金で口にチャック(汗)
グレッチェンもセクハラに完全に切れ、彼女なりの方法で放送上及び別の手法で実行!
ロジャーが買収した地元新聞社のスタッフがボイコットされ、新編集長が困惑 → 離脱
腹心だったはずのPR担当(セス・マクファーレン)さえも切れ、金で黙らせ退職
【第6話】
選挙まで200日、共和党候補に名乗りを挙げるドナルド・トランプ
ロジャーがこの式典の演出をアドバイス!
大統領候補選出のテレビ討論会の番組を仕切るのは「本物」のメーガン・ケリー!!!
(出演はあくまでも本物の録画映像で)
ケリーにトランプが切れ「2度と FOX には出ない」
ロジャーはその関係回復に手を焼きつつ、宣言する。
「テレビが政党に取って変わったことを、ドナルドが証明する」
一方、グレッチェンの復讐が着々と進行
契約最終日に契約延長を断られ、放送終了とともに局から退出させられる。
その足で即弁護士の元へ向かい、戦闘開始!
さて【最終章】 (第7話)
グレッチェンの訴状が FOX に届き、揺れるFOX。
株主のマードックも黙っちゃいない。
いったん退いたはずだった、FOXへ弁護士を送り込み、調査開始!
訴えたグレッチェン側も実際には足並みが揃わない。
サポートしていたはずの夫とは口論に。
だがグレッチェンは覚悟を決め、その覚悟をコトバに出す!
弁護士のFOX調査はある女性の一言で、調査場所がFOX → 弁護士事務所に。
ここから隠れていたマグマが一気に吹き出す。
社での盗聴を知っていた社員たちは「事実」を語ることが出来なかったのだ!
一方ロジャーは大統領候補ドナルド・トランプに応援演説を頼む。
そして実際のドナルド・トランプがロジャーの応援演説を喋る姿を見せる!
だが追求側のパワーは増すばかり…
で当然のようにロジャの解任が役員会で決定し、ロジャーは引退。
引退したロジャーは妻と家でテレビを視聴する。
その内容は、ドナルド・トランプの共和党の代表となったあの宣言の場。
I will make America great again!
なんという皮肉なエンディング…
今年公開の以下の映画がこのシリーズ視聴のきっかけではあったが…
スキャンダル Bombshell 日本未公開 アカデミー賞ノミニー → 受賞作品3連発 その(2)
映画では第6~7話の部分を描いており、これはこれで面白かった。
(Blu-rayチェック済で、早々アップ予定)
が、すでにご覧のように、第1話 ~ の畳み掛けがあることが、このシリーズを際立てせている。
映画に興味を持ったむきには、このドラマシリーズを強力にオススメしたい。
淡白だったジョン・リスゴー(映画)に対し、ラッセル・クロウ(写真)の鬼気迫る演技は見応えたっぷり!
ロジャーの最も強力だったコトバを改めて最後に。
「人々に世界の現実を見せ、人々が見たい世界を見せることができる。
そうすればチャンネルを変えられることはない。
人は何かを知りたいんじゃない、知った気になりたいんだ」