トム・ハンクス主演(のようだが、実際は助演)
彼が演じるのは、フレッド・ロジャース。
映画で初めて知った人物!
子供向けテレビシリーズ「Mister Rogers' Neighborhood 」 (1968-2001)の司会。
オープニングトークから腹話術での人形劇までを一人でこなす!
語りぶりから人柄が滲み出ており、人格者’生きる天使 = Living Saint’状態な存在になっている。
地下鉄に乗っても気づいた子供たちが彼のテレビ主題歌を歌ったりするくらいの有名人。
その フレッド・ロジャース を取材する羽目になるのが、雑誌「エスクァイア」の記者の主人公。
見ていてすぐわかるのは、主人公は周囲で発生することに関し「超・否定的」
なのでそのネガ視点で、フレッド・ロジャース をやはり否定しにかかる(笑)
理想的な人物を演じているのでは?
本当の姿を暴いてやろう、
とか…
すると フレッド・ロジャース は主人公のそんな性向を見抜き、彼の「傷」を癒そうとする。
雑談の中から少しずつ、主人公が父親とのトラブルを抱えていることを知る。
主人公が滅茶苦茶な人生を送った父(クリス・クーパー)を容認し、関係修復に向かう。
トム・ハンクス の抑えめな演技がまず印象に残る。
主人公の性向を見抜き、その傷を癒そうと彼ならではの方法で努力する姿が美しい。
あとで知ったのだが、この話は実話らしい。
雑誌「エスクァイア」に載った記事 ”Can you say … Hero? が元になったそう。
鑑賞後に最初に出てきた感想は「とても悔しい」(笑)
このテレビシリーズ「Mister Rogers' Neighborhood 」を全く視聴したことがない!!!
なので、主人公が陥り混乱する「Mister Rogers' Neighborhood 」まわりの幻想シーンとか、その面白みがいまひとつ理解できないのだ…
結論:元ネタを知らないことが悔しくなるレベルの、ヒューマンないい話(笑)