ちょっと前に届いた大学の同窓会報に、一年だけ後輩にあたる人物(他学科です)が掲載されていました。
あるきっかけから、出身学科とはまったく関係のない絵の道に進み、現在はイラストレーターとして、ユーミンのコンサートポスターその他を手がけているという才人。
写真を拝見するとなかなか美しい方でいらしゃるのですが、書かれている内容もまたとても興味深かったので、一部ご紹介します(文章は取材された方のものです)。
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<壁を超えたとき>
プロデビューした頃は「美大で勉強していない分、仕事で勉強させてもらっている」と思い、依頼をこなしていた。妊娠して自分の中に誕生した生命に“生物の力”を実感してからは、力みがとれた“くだけた線”が描けるようになって、納得いく絵が描けるようになった。ひとつの壁を超えて、自分の世界が広がったように思えた。
<イメージを描く>
歌を聴いたり小説を読みながらイメージをふくらませて絵にしていく作業がとても楽しい、と目を輝かせて語る。
相手の要望を聞きながら浮かんだイメージを絵にしていく作業は、キャッチボールのようだ。
他のアーティストとのコラボレーションを楽しみながら作品を仕上げていくところが、画家との違いだと説明され、イラストの面白さがよくわかった。文章だけ、音楽だけよりは、イラストがあった方が楽しさが何倍にもなる。
作業の流れは、濁りのない五感で感じ取る→イメージをできるだけ新鮮なまま紙に落とす(ラフスケッチ)→研ぎ澄ました心で自分らしく仕上げる(本画の完成)集中して一気に描き上げるそうだ。
<こだわり>
濁りのない五感で感じ取るには、きれいな心で素直に受け止めなくてはならない。だから、感動できることと、きれいな心を持ち続けることは仕事の半分を占めるという。こうして描き上げた作品を中心に、いろいろな媒体で発表している。たとえ全員に評価されなくても、一人でも多くの人に見ていただき、好きだと言ってくだされば良いと思っている。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
絵を描く人は、強い個性があると思っていた。話し始めると、とても透明感がある人だと感じた、ふとした瞬間に、彼女の内部に引き込まれそうになる。こんな風に、透明人間のようになって作品にしたい対象を捉えていくのではないか、と思った。
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「感動できることと、きれいな心を持ち続けることは仕事の半分を占める」という下りにシビレました。
さらっと書かれてますけど、簡単なことではないですね。
そして、会った人に透明感を与える存在。
お母さんでもいらっしゃるようですが、こういうアーティスト(深津千鶴さんという方です)って素敵ですね。
あるきっかけから、出身学科とはまったく関係のない絵の道に進み、現在はイラストレーターとして、ユーミンのコンサートポスターその他を手がけているという才人。
写真を拝見するとなかなか美しい方でいらしゃるのですが、書かれている内容もまたとても興味深かったので、一部ご紹介します(文章は取材された方のものです)。
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<壁を超えたとき>
プロデビューした頃は「美大で勉強していない分、仕事で勉強させてもらっている」と思い、依頼をこなしていた。妊娠して自分の中に誕生した生命に“生物の力”を実感してからは、力みがとれた“くだけた線”が描けるようになって、納得いく絵が描けるようになった。ひとつの壁を超えて、自分の世界が広がったように思えた。
<イメージを描く>
歌を聴いたり小説を読みながらイメージをふくらませて絵にしていく作業がとても楽しい、と目を輝かせて語る。
相手の要望を聞きながら浮かんだイメージを絵にしていく作業は、キャッチボールのようだ。
他のアーティストとのコラボレーションを楽しみながら作品を仕上げていくところが、画家との違いだと説明され、イラストの面白さがよくわかった。文章だけ、音楽だけよりは、イラストがあった方が楽しさが何倍にもなる。
作業の流れは、濁りのない五感で感じ取る→イメージをできるだけ新鮮なまま紙に落とす(ラフスケッチ)→研ぎ澄ました心で自分らしく仕上げる(本画の完成)集中して一気に描き上げるそうだ。
<こだわり>
濁りのない五感で感じ取るには、きれいな心で素直に受け止めなくてはならない。だから、感動できることと、きれいな心を持ち続けることは仕事の半分を占めるという。こうして描き上げた作品を中心に、いろいろな媒体で発表している。たとえ全員に評価されなくても、一人でも多くの人に見ていただき、好きだと言ってくだされば良いと思っている。
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絵を描く人は、強い個性があると思っていた。話し始めると、とても透明感がある人だと感じた、ふとした瞬間に、彼女の内部に引き込まれそうになる。こんな風に、透明人間のようになって作品にしたい対象を捉えていくのではないか、と思った。
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「感動できることと、きれいな心を持ち続けることは仕事の半分を占める」という下りにシビレました。
さらっと書かれてますけど、簡単なことではないですね。
そして、会った人に透明感を与える存在。
お母さんでもいらっしゃるようですが、こういうアーティスト(深津千鶴さんという方です)って素敵ですね。