コンサートに行ってまいりました。
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日時/12月15日(木)18時30分開演(18時開場)
場所/アステールプラザ 大ホール
【出演者】
福間修人 サクソフォン(広島城北高等学校/エリザベト音楽大学出身)
グレグソン サクソフォン協奏曲
種谷典子 ソプラノ (安田女子高等学校/国立音楽大学出身)
プッチーニ 歌劇「ジャンニ・スキッキ」より"私のお父さん"
ドヴォルザーク 歌劇「ルサルカ」より"白銀の月よ"
光永有香 ピアノ(山口県立宇部高等学校/エリザベト音楽大学出身)
シューマン ピアノ協奏曲イ短調Op.54
藤本宏平 ピアノ(広島音楽高等学校/東京音楽大学出身)
リスト ピアノ協奏曲第2番イ長調
指揮者/鈴木織衛
管弦楽/広島交響楽団
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お誘いいただいたから・・というのはもちろんありますけど、
ピアノのおふたりはいずれも面識のある方で、
さらによーく考えてみたら、サクソフォンの方も、以前演奏会で聴いたことがある方、
とても楽しみで、友人と一緒に行ってきました。
最近、私は、高校生から大学を出たくらいの方々の演奏を聴くことがとても多く、
しかもそれによってなにか力をいただいて帰ることがたびたびです。
もちろん小さい子には小さい子、愛好家には愛好家、プロにはプロの良さがあるのですけど、
今の私には、この年代の方がたから得るものがとても大きい。
それはなぜか・・・とよく考えるのですけど、
ひとつには、「これから打って出る、いや出なければならない」という張りつめたものが、
この年代に色濃いからなのではないかと思うわけです。
以前はそういうものが息苦しく感じるときもあり、もっとゆるくて楽しい感じが好ましくも思えたものですが、
だんだんわが子も世の中に出ていくことを考えなければならない年齢となり(もちろんジャンルは違うわけですけど)、
そういう「ひたむきに前を向いて進む時期」というものが、再びめぐってきた感があるわけです。
要は親心的立場での共感ということになりますけど、いえいえどうして・・・これが、自分自身へも還元されるわけです。
サクソフォンの曲は非常におもしろい曲で、最初は袖で吹いていてだんだんステージ中央に来られたわけですが、
アルトサックスとソプラノサックスの両方を使われ、まるで映画音楽のような臨場感でした。ステージにも慣れている感じで、自身も楽しんでおられる風に見えました。
ソプラノの方は、お声が素直で、作りこんだ感じがないのが好印象、なによりもお姿、姿勢、歩き方、ステージマナーが素敵でした。歌手の方はドレスの裾捌きからして絵になられる方が多いので、そのあたりが器楽の方と違うなあ・・・といつも感じます。
シューマンの光永さんは、以前よりお顔は存じ上げておりましたが、ごあいさつの笑顔がまずはすばらしい。こまやかな表情をたたえたフレーズが、優しいお人柄をほうふつとさせました。持ち味としては室内楽とかもよさそうなので、そういうものも機会があればぜひまた聴かせていただきたいです。
リストの藤本君は、高校のときに一度お会いしてお話したりしたことがあるのですが、立派な青年になられていて、6年の月日を感じました。彼は高校時代から、マニアックともいえるくらいにさまざまなジャンルの楽曲に通じ、ピアノという楽器にも詳しく、ある意味男の子らしいともいえるそういうアプローチが、今後どう発展していくのかとても楽しみでした。
今日の演奏は、まずは「リストの2番」という、オーケストラとピアノが一体となるような曲を選んだところで、彼らしさが感じられ、演奏をみていても、指揮者と同等あるいはそれ以上にオケを引っ張っているような、理解の深さと腕力で、「ふつうのピアノ弾きでない」的な個性とおもしろさを感じさせました。
なによりもみなさん、ほんとに良く研究・練習されていて一生懸命なところがとてもいい。
プロオケとの共演によるコンチェルト他を4人分聴いて、一般前売り1800円はお安いかも。
正直、この手のコンサートには当たりハズレがあったりもしますけど、聴いて気持ちのいい場合が多いです。
市の主催によるものですので、もっと認知度も上がり、お客様もあふれるくらい来場してもいいんじゃないかな~と思っております。
出演者の方がたも今日のフレッシュな感動をどうかいつまでも忘れずに~!