午前中、松本和将氏による「ショパン講座」(南区民文化センタースタジオ)がありました。
氏の講座は、3月に新宿三角ビルで行われた、ベートーヴェンについてのレクチャーをきいたことがあるのですが、
そのときのカルチャーセンターの1室で行われるのとはまた違った雰囲気で、スタジオではコンサートっぽい臨場感も味わえ、勉強になると同時に楽しめました。
お話と同時に、いろいろな曲のさまざまな部分を弾いていかれたのですが、
これが、練習をされていく過程でどんなことを考えながら曲にアプローチしていくのか・・・・ということが手に取るようにわかるようで、
レジュメがきちっとあって、ほぼ原稿どおりに講義されるような講座とはまた一味違い、新鮮でした。
取り組んでいる曲そのものの楽譜からひきだされる部分と、
その前後に書かれた曲との関連、
その時期のショパンの生活史的要素、
そういうものを縦に横に、あるいは斜めに織り上げるようにして、ひとつの楽曲の演奏が深まっていくのだなあ・・・と感じました。
演奏家の実際のアプローチというものを垣間見ることのできる、貴重な機会だったような気がします。
1月7日には、今日解説された曲を中心にリサイタルが行われるわけですが、
これはこれで、全体のプログラムの流れ等、どんな感じになるのかとても楽しみにしております。