~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

2台のチェンバロでメリークリスマス

2011年12月26日 00時53分02秒 | 古楽

写真はなかた美術館さんのブログからお借りいたしました。(手前の大きな色紙のように見えるものは、今日まで開催されていた「高田三徳の世界」の作品のひとつです。)

向かって左のチェンバロはなかた美術館さん所有のジャーマンスタイルのもの、右のイタリアン・ヴァージナルは小田先生所有のものです。(ちなみに製作者は両方とも久保田彰さんです)。

どちらの楽器も私触らせていただいたことがありますけど、弾いた感じがかなり違うので、実際合わせたどんな感じになるのだろうか・・・果たしてマッチするのだろうか・・・と興味津津でした。

意外にも・・・と言ってはなんですけど、これがなかなかよろしかったです。コンディションや調律も良かったのかもしれませんが、アンサンブルとして聴きやすい演奏でした。

 

~~~~~~プログラム~~~~~~~

ヴィアダーナ(1564-1645)   ラ・マントヴァーナ   ・・・ 2台

ファナビ― (1565頃-1640)  スパニョレッタ     ・・・・ヴァージナルでのソロ

作者不詳                何故訊くの       ・・・・ヴァージナルでのソロ

ブル     (1562-1628)   王様の狩        ・・・・ヴァージナルでのソロ

ソレール  (1729-1783)   コンチェルト No.3   ・・・・2台

J.S.バッハ (1685-1750)   カンタータBWV208より「羊は安らかに草を食み」  …ジャーマンスタイルでの連弾

モーツァルト(1756-1791)   ディベルティメント No.17 第3楽章   ・・・・・・同じく連弾

                     オペラ<フィガロの結婚>より 「恋とはどんなものかしら」・・・・・同じく連弾

ハイドン   (1732-1809)  ソナタ ニ長調 第1楽章   ・・・・ジャーマンスタイルでのソロ

ジョプリン  (1868-1917)  ザ・エンターテイナー      ・・・・・ジャーマンスタイルでの連弾

讃美歌メドレー     : 神の御子  あめにはさかえ もみの木 ・・・・・・ヴァージナルでのソロ

                牧人ひつじを あら野の果てに もろびとこぞりて・・・・・・2台

 

                                        <演奏:  坂 由理、小田郁枝>

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この中で、初めて聴いたこともあって印象深かったのは、1曲目の2台、続くヴァージナルのソロ3曲でした。

いいなあヴァージナル・・・・欲しいかも(笑)。

操作がいろいろできるわけでもないし音域も狭いのに、存在感ハンパない。

大型のチェンバロに比べると、わりとビシッという感じの音がするので(弦の張り方の違いのようですけど)、曲や合わせる楽器を選ぶかもしれませんけど、いろいろな表現のできる楽器だとあらためて認識いたしました。

フェルメールの絵にもヴァージナル3部作があるようで、かつてはとてもよく弾かれた楽器だったそうです。エリザベス1世も弾かれていたとか。

 

・・・そういえば明日はチェンバロのレッスンだった・・・(汗)