写真はなかた美術館さんのブログからお借りいたしました。(手前の大きな色紙のように見えるものは、今日まで開催されていた「高田三徳の世界」の作品のひとつです。)
向かって左のチェンバロはなかた美術館さん所有のジャーマンスタイルのもの、右のイタリアン・ヴァージナルは小田先生所有のものです。(ちなみに製作者は両方とも久保田彰さんです)。
どちらの楽器も私触らせていただいたことがありますけど、弾いた感じがかなり違うので、実際合わせたどんな感じになるのだろうか・・・果たしてマッチするのだろうか・・・と興味津津でした。
意外にも・・・と言ってはなんですけど、これがなかなかよろしかったです。コンディションや調律も良かったのかもしれませんが、アンサンブルとして聴きやすい演奏でした。
~~~~~~プログラム~~~~~~~
ヴィアダーナ(1564-1645) ラ・マントヴァーナ ・・・ 2台
ファナビ― (1565頃-1640) スパニョレッタ ・・・・ヴァージナルでのソロ
作者不詳 何故訊くの ・・・・ヴァージナルでのソロ
ブル (1562-1628) 王様の狩 ・・・・ヴァージナルでのソロ
ソレール (1729-1783) コンチェルト No.3 ・・・・2台
J.S.バッハ (1685-1750) カンタータBWV208より「羊は安らかに草を食み」 …ジャーマンスタイルでの連弾
モーツァルト(1756-1791) ディベルティメント No.17 第3楽章 ・・・・・・同じく連弾
オペラ<フィガロの結婚>より 「恋とはどんなものかしら」・・・・・同じく連弾
ハイドン (1732-1809) ソナタ ニ長調 第1楽章 ・・・・ジャーマンスタイルでのソロ
ジョプリン (1868-1917) ザ・エンターテイナー ・・・・・ジャーマンスタイルでの連弾
讃美歌メドレー : 神の御子 あめにはさかえ もみの木 ・・・・・・ヴァージナルでのソロ
牧人ひつじを あら野の果てに もろびとこぞりて・・・・・・2台
<演奏: 坂 由理、小田郁枝>
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この中で、初めて聴いたこともあって印象深かったのは、1曲目の2台、続くヴァージナルのソロ3曲でした。
いいなあヴァージナル・・・・欲しいかも(笑)。
操作がいろいろできるわけでもないし音域も狭いのに、存在感ハンパない。
大型のチェンバロに比べると、わりとビシッという感じの音がするので(弦の張り方の違いのようですけど)、曲や合わせる楽器を選ぶかもしれませんけど、いろいろな表現のできる楽器だとあらためて認識いたしました。
フェルメールの絵にもヴァージナル3部作があるようで、かつてはとてもよく弾かれた楽器だったそうです。エリザベス1世も弾かれていたとか。
・・・そういえば明日はチェンバロのレッスンだった・・・(汗)