唯のブログ。

病気の体験、療養生活や日々思いついた事などを書き留めているブログ。時々毒吐き。楽しめれば最高、無理なら受け流す。

空手道 練成大会。

2010-07-19 11:19:57 | インポート
 
 昨日は、元同じ道場で今は、独立されている先輩方の道場の大会があり、声をかけていただき副審で参加させていただいてきた。

 もう、一人稽古が主になっていて道場には行っていなかった社会人1年生の当時、
 主力の先輩方数人は長岡で独自に稽古会をしていた。
  先生はハガ師範、イスラエルで軍隊に教えていた事もある真の実戦空手家で、その経歴は異端で格闘技のメジャー誌に10ページにも渡るカラーの特集で載る様な凄い先生だった。

 かなり問題があったが、自分も誘われて、新潟市から何度か長岡まで参加さてもらっていた。

 その後、支部の主力だった先輩方は、退会され羽はが先生の下で独立された。
 
 自分は、その後転勤で去ることになり関係は切れた。

 その、先輩方が大会を開いて続いているものだった。

 何年も会っていない先輩に会えて、旧交を温めたり、初めての副審に緊張したり、とても良い時間を過ごさせていただいた。

 
 先生も来られ、20年ぶりにご挨拶をさせていただいた。

 今は、市の国際交流センターのセンター長をされ、国内外でご活躍されその活動は外務大臣から表彰も受けられている。

 自分の事も、弓のようにしなる蹴りが印象的だったと、覚えていてくれてくださった。 
 先輩もいて、少ししか時間は取れなかったが、懐かしく当時を思い出したりお話しをさせて頂いた。

 20年経って、また、こういう関係が戻ってくるとは、本当に不思議な感じがした。

 先生に逢えていなければ、自分の空手に今はない。 突き、受け、技術的な指導をたくさん頂き、引き出しが増えるとともによく考えるようになった。 期間が短かったので、そこまでだった。
  多分、自分に準備が出来ていなかったからだと思う。 もし、準備が出来ていたら、その先の大切さに気づいてどこまでも続けていたと思う。

 先生は様々な活動を通して武道、空手の大切さを実感しているという。武道は心を磨くもの、そうおっしゃっていた。

 自分がその事を本当に理解したのは、ついこの間、むいかまちで特別稽古に参加させていただいた後だ。
 その先にあったのは、そう言うこと。

 当時の自分は、体力勝負一辺倒から、先生の指導で少し技術的なことに目覚めだした矢先で、とても心の問題まで考えるところには行き着けなかった。

 
 

 


先輩空手家は今は影も見えず。

2010-07-19 00:17:45 | インポート
昔から追いかけていた先輩。
  その先輩を、また、追いかけたくなった。 

道場時代、試合では勝っていた。
 しかし、自分の中では空手で完全に負けていた。 逆立ちしても勝てない先輩だった。

 先輩とは、裏日本大会(支部主催)のベストエイトで当たった。
 黒帯の前回準優勝者を、黄色帯の自分が攻めたので会場は沸いた、

しかし、、

 先輩は、165cm、70キロ、しかも、そんなそぶりは全く見せないが、前の試合で両足が激しく痛んでいた。 試合をしていて完全に判った、だから不安だったが攻められた。

ボロボロの先輩を、無傷、長身の181cmの自分が試合で勝っても何一つ自分が勝っている事は無いとよく知っていた。 
 だから、試合で勝てても、意味のないことだった。

試合後、稽古でも、合宿でも、いつでも、自分をつぶそうと思えばつぶせたはずだが、その先輩は、自分に優しかった。 正に育ててもらっているという感じだった。

 いつもすごいと尊敬していた。

 しかし、今の先輩は、あれから20年、流派を変え、独立し稽古に稽古を重ねた本当の武道家になってしまっている。
 自分が全く影も見えないような遠くに行ってしまっている。

大会と、実戦は別物というけれど、 実戦はもちろん、大会でも、全日本壮年の部組み手で優勝、準優勝。 同じく型で 3連覇。  実績もすごい事になっている。
 

 生徒の指導も上手で、すごい子供達をたくさん輩出している。

今回、その少年部の型の模範演武を見て、衝撃を受けた。
全国大会3連覇、優勝、入賞者。
 
 型を見て鳥肌が立ったことなど今まで一度もない。

しかも、その少年部の子供達の表情、立ち居振る舞い、がすばらしい。 
 恥ずかしいが、今の自分には全く歯が立たないと思った。

 正に凛として、無心、物怖じせず、ひたむきにやるのみ、と、言う感じだった。
 全身に気がみなぎっていて、大勢で並んでいるなかに入っても、その鋭い静かな眼光、圧倒的な存在感は、直ぐに目に止まる。
 小学生の女の子なのに。    

 すべて、先輩が育てた生徒。

  正に、武道、恐るべし。

 前回見たときは、あまりにかけ離れている世界で、自分に何が出来るのか考えてしまったが、 今回は、自分がああなりたいと思った。

とてつもなく遠いところを目指す事になるが、
 目指したくなった。