アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

9割の不登校児を学校に通わせる力

2010年06月24日 | Weblog
愛子様どうしていらっしゃるのかなあ?マスコミも取り上げなくなり…どうなっているのか気になるところ。

 「神の島で不登校児を育てる」というタイトルの文章。副題が、「9割の子供を学校に通わせる力」…不登校児の9割を!?そんなこと…どうやったら出来るのか?
 書いたのは、奥野修司さん。沖縄の久高島(くだかじま)で、「久高島留学センター」の代表をしておられる坂本清治さんを取材したもの。
 奥野さんを知らなくても、「たかじんのそこまで言って委員会」を御存知の方は多い。その番組で取り上げられて、ノンフィクションとしては異例の8万部を超えるベストセラーとなった、「心にナイフをしのばせて」の著者…この説明で、「ああ!あの…」と、何となくお解りになる方も…。ジャーナリストであり、ノンフィクション作家。奥野さんの仕事の特徴…10~20年近くもの長期にわたり取材するところ。「神の島で不登校児を育てる」は、3年間の久高島での取材(の一部?)。

 9割の不登校児が、学校へ行く…上手い方法があるのなら、全国の小中学校で久高島方式を取り入れると良い。学習院初等科も。…不登校対策に上手い方法などあるはずがないけどね。

 私は、不登校児の事例研究をしているグループの主催者(精神科医)の感情を逆撫でしたことがありました。
 「そんなことをしても、(不登校の数十万人の児童生徒)個々の状況が全て違う。事例研究でマニュアルを作る?こんな凄いことをしていますよという単なるポーズにすぎない。不登校児になんのお陰もない。不登校にスタンダードなどあるはずがないでしょう!」
 精神科医は、「オマエのような奴がいるから、不登校が減らないんだ!」と激怒した。
 周囲の人が取り押さえてくれたので、短気な精神科医からのパンチ、キックは浴びなかったが…それ以来、事例研究と精神科医には近づかないようにしております。だけど…精神科医って、「首を絞められても、握りっ屁を嗅がされても、穏やかなほほえみをたたえている」と、思ったら、瞬間湯沸かし器だった。…高校の同級生だったんです。高校生時代のほうが穏やかだったような…。

 閑話休題。久高島の実践は、私が思い描いている不登校児への対応と共通点が多く大変嬉しかった。やーい、精神科医!久高島へ行ってこい!

 「久高島留学センター」での子供達…センターは、不登校児を集めようとしたわけではなかったが、フタを開けたら殆どが不登校児。それが、今も続いている。そこでの暮らし、つまり、「家庭生活」は…
 個人部屋は、なし(二段ベッド)。ゲーム・テレビ…なし。携帯電話禁止。6時起床。7時朝食。登校して、放課後は部活動と農作業。午後7時に夕食。10時消灯・就寝。

 私はこれが、(センターで預かっている不登校児の)9割が学校に通う力だと思います。
 家庭でこれだけ出来れば、子供は不登校を続けません。子供に不必要なもの(魅力的なものかもしれないが)を、取り上げてしまう。これが出来なければ、何も始まらない。と、いうことは何も終わらない。逆に、不登校対策は、これで解決できる…。

 坂本清治さんの言葉として挙げられているものは…
 1 親が自分を捨てて本気で向き合っているか
 2 モノで子供を支配し機嫌をとっていては、子供は問題行動を起こす
 
 9年間、成果を上げている久高島。お断りしておかなければならないのは、
久高島留学センターへの留学に当たって、「本人が、入れてくださいと言わなければ入れない」という点。つまり、その段階でセレクトされた子供達であるというところです。何が言いたいかって?不登校の数十万人には、数十万通りの理由がある。いじめが原因で不登校になることもある。私がこればかりは…と、思う不登校は、「統合失調症」によるものです。これは、久高島へ行っても、事例研究をしても…登校させるのは不可能に近い。
 「久高島で頑張ってみる」と決意できる子供は、もうその段階で快方へ向かっている。「碎啄(そったく)」です。久高島留学センターの、「実に当たり前の生活をさせる」ということで、「碎啄同時(そったくどうじ)」となる。

 愛子様についてはどう考えるかって?個室・ゲーム・(個人の)テレビ・携帯電話を与えず、6時起床、7時朝食…こうすれば、学校へ行きます。すでにそのようにしているって?だったら、まもなく「普通(学校へ行く)」に戻ります。