我が家の3人の子供達(長女、長男、二男)が、皆、所帯を持ち独立です。
長女、長男はすでに所帯を持っております。本日、二男が北海道富良野で結婚式を挙げます。倉本聰さんがプロデュースした、富良野の森の中にある「ニングルテラス」での結婚式。式は、観光客がほぼいなくなった、午後9時30分から。一般観光客が結婚式を見学するのは自由です。とっぷりと暮れた森の闇の中から、新郎新婦が天使に導かれて現われるという趣向だそうで、楽しみです。
二男は、「北の国から」のファンでしたので、彼らしい結婚式の選択でしょう。
二男が高校へ進み下宿生活をはじめたころ、黒板純(俳優は吉岡秀隆)の語り口で手紙をくれたことがありました。九年前のことです。
はいけい お父さんお母さん
僕は、下宿生活には慣れたわけで
学校も順調なわけで
部活動が始まったりして、ちょっとお金を使うことがあるけど、なるべく節約するんで、勘弁してください。
冷蔵庫、ありがとうございました。
1回風呂に入れなかった日に、300円でシャワー浴びちゃったけど勘弁してください。
おばあちゃん元気ですか?宜しく伝えてください。
それではお身体にお気をつけてください。
謙虚で、つつましい。下宿の風呂に入りそびれて、有料シャワーで300円を使ってしまったので勘弁してほしい…泣かされましたよ。ギリギリの仕送りだったので、100円でも無駄に出来なかった…。親が汗を流して働いて得たお金だから節約しなければ、という意識を持ってくれていた。祖母への気遣いも見せてくれた。ありがたかったです…。
「北の国から」では、黒板五郎が、水を自分で引き(「水道」と称しておりました)、電気も、手作り風車の風力発電でした。純は語っていました…
「…父さんの水道がやっと通った日。風力発電で電気がついた日。東京で感じるうれしいこととぜんぜんちがった。そういううれしさを、ぼくらすこしずつ知っていったんだ」
アレアレ、倉本聰さんはこの度の原発事故を予測していた?予測はしなかったでしょうが、「文明の発達は人間を幸福にするものとは限りませんよ。自然をもっと大切にしなければ」という警告を発していたことはたしかです。なぜそう言えるかって?
「北の国から」は、2002年9月の「2002 遺言」で幕を閉じました。黒板五郎(俳優は田中邦衛)が遺言を書くわけですが、五郎は何と書いたか…
「…ここには何もないが自然だけはある。自然はお前らを死なない程度には充分毎年喰わしてくれる。自然から頂戴しろ。そして謙虚に、つつましく生きろ。それが父さんの、お前らへの遺言だ」
この遺言、癒されますよ。肩の荷がスーッと軽くなる。加山雄三の若大将シリーズで、青大将だった田中邦衛がこんな素晴らしい遺言を書いた。おっと、書いたのは倉本聰さんでしたが。「謙虚につつましく…」人が生きるのは、これしかない。
そういえば、撤退した富良野のゴルフ場を元の森に戻そうという作業が現在行われています。これも、倉本聰さんの考え。一昨年、私ども夫婦と二男の3人で、その、元ゴルフ場で植樹してきました。富良野の森とは、あのときからすでにつながっていたわけで…。
新夫婦には、自然と向き合える知恵を身につけ、闇の中でも生き抜いてほしい。謙虚につつましく。
長女、長男はすでに所帯を持っております。本日、二男が北海道富良野で結婚式を挙げます。倉本聰さんがプロデュースした、富良野の森の中にある「ニングルテラス」での結婚式。式は、観光客がほぼいなくなった、午後9時30分から。一般観光客が結婚式を見学するのは自由です。とっぷりと暮れた森の闇の中から、新郎新婦が天使に導かれて現われるという趣向だそうで、楽しみです。
二男は、「北の国から」のファンでしたので、彼らしい結婚式の選択でしょう。
二男が高校へ進み下宿生活をはじめたころ、黒板純(俳優は吉岡秀隆)の語り口で手紙をくれたことがありました。九年前のことです。
はいけい お父さんお母さん
僕は、下宿生活には慣れたわけで
学校も順調なわけで
部活動が始まったりして、ちょっとお金を使うことがあるけど、なるべく節約するんで、勘弁してください。
冷蔵庫、ありがとうございました。
1回風呂に入れなかった日に、300円でシャワー浴びちゃったけど勘弁してください。
おばあちゃん元気ですか?宜しく伝えてください。
それではお身体にお気をつけてください。
謙虚で、つつましい。下宿の風呂に入りそびれて、有料シャワーで300円を使ってしまったので勘弁してほしい…泣かされましたよ。ギリギリの仕送りだったので、100円でも無駄に出来なかった…。親が汗を流して働いて得たお金だから節約しなければ、という意識を持ってくれていた。祖母への気遣いも見せてくれた。ありがたかったです…。
「北の国から」では、黒板五郎が、水を自分で引き(「水道」と称しておりました)、電気も、手作り風車の風力発電でした。純は語っていました…
「…父さんの水道がやっと通った日。風力発電で電気がついた日。東京で感じるうれしいこととぜんぜんちがった。そういううれしさを、ぼくらすこしずつ知っていったんだ」
アレアレ、倉本聰さんはこの度の原発事故を予測していた?予測はしなかったでしょうが、「文明の発達は人間を幸福にするものとは限りませんよ。自然をもっと大切にしなければ」という警告を発していたことはたしかです。なぜそう言えるかって?
「北の国から」は、2002年9月の「2002 遺言」で幕を閉じました。黒板五郎(俳優は田中邦衛)が遺言を書くわけですが、五郎は何と書いたか…
「…ここには何もないが自然だけはある。自然はお前らを死なない程度には充分毎年喰わしてくれる。自然から頂戴しろ。そして謙虚に、つつましく生きろ。それが父さんの、お前らへの遺言だ」
この遺言、癒されますよ。肩の荷がスーッと軽くなる。加山雄三の若大将シリーズで、青大将だった田中邦衛がこんな素晴らしい遺言を書いた。おっと、書いたのは倉本聰さんでしたが。「謙虚につつましく…」人が生きるのは、これしかない。
そういえば、撤退した富良野のゴルフ場を元の森に戻そうという作業が現在行われています。これも、倉本聰さんの考え。一昨年、私ども夫婦と二男の3人で、その、元ゴルフ場で植樹してきました。富良野の森とは、あのときからすでにつながっていたわけで…。
新夫婦には、自然と向き合える知恵を身につけ、闇の中でも生き抜いてほしい。謙虚につつましく。