タイのワチラロンコン皇太子(プーミポン国王の一人息子)が使用しているボーイング737型機がドイツのミュンヘン空港で差し押さえられた。
どーゆーこと?と、思いました。
バンコク中心部と空港を結ぶ道路をドイツの建設会社が行ったのですが、その費用等およそ33億7千万円をタイ政府が支払わなかったから。タイ政府もなかなかやるものですねえ。それにしても、ドイツ…20年間にわたってどうやってタイにお金を払ってもらうか考え続け、とうとう皇太子の飛行機を差し押さえた。「江戸の仇は長崎で」ってやつですかねえ。ところで、皇太子の飛行機ってタイ国の財産なのか?個人のものだと思いますがねえ。
梅雨明けの猛暑の日々。そこへ持ってきての節電で、クーラーガンガンというわけにはいかない日本の夏…。
そこで思い起こすのは、バンコクの寒さです。(ワチラロンコン皇太子からの連想でバンコク)暑さの間違いじゃないかって?いいえ、「寒さ」です。
タイでは、「寒いくらいクーラーを効かせる=最高のおもてなし」という感覚。羨ましいわけではないが、タイの電気事情が気になりまして…。
バンコク滞在中、毎日毎日観光に出かけたわけですが…寄宿させていただいたジャンボ氏のマンションから、BTS(Bangkok mass Transit System、スカイトレインとの表示もあるが、早い話がモノレール。1999年12月完成)の駅まで、35~36℃の暑さの中を5分ほど歩きました。5分で、汗だく。ところが、BTSに乗り込むと、電車内の温度は20℃!汗は急激に冷やされ、寒くて寒くて、気持ちをしっかりしていなければ、失神しそうになるのです。学習したので、長袖のジャンバーを持ち歩くようにしましたけど…寒かったです。
バンコク市内のジャンボ氏の会社へおじゃまして、またびっくり。社員の皆さん、長袖でお仕事。ジャンバー着用の人も。会社もクーラーの効き過ぎで寒いのです。外気との温度差はおよそ15℃。ビル全体を冷やしているので、自分のオフイスだけ冷房を緩めにということが出来ないのだそうで…。
タイの現在の電力(電源構成)はどうなっているのか?
水力・・・22.3%
火力・・・41.5%
コンバインドサイクル・・・30.6%
ガスタービン・・・5.6%
他に、ディーゼル・・・0.04%、再生可能エネルギー・・・0.01%がある。
タイの電力は間に合っている。しかし、BUT!近年の目覚しい経済発展に伴い、電力需要は増加の一途。先行きの電力不足は明らか。だけど、微笑みの国タイとしては、冷房こそがサービス…。電力は何とかしなければならない。
石炭火力は温室効果ガスの抑制の観点から積極的に進められない。水力発電は地元の強い反対から進まない。と、なると・・・・・そうです!原子力発電です。
タイの原子力発電、実はタンバイOKなのです。しかし、タイの皆さん気性が穏やか。拙速に物事を進めない。だから、33億7千万円を、20年間支払わなくても平気。
私がおじゃましたとき、オンガラク新原子力研究センターで、原発プロジェクトが着々と進められていました。
原子炉は、米国のゼネラル・アトミック(GA)社。
放射性廃棄物の貯蔵・処理施設は、日立・丸紅の企業連合。
ラジオアイソトープ製造施設は、オーストラリア原子力科学技術機構。
ここまで決まっておりました。今すぐにでもはじめられそうなのですが、冷房サービス以上にタイ国民が大切にしているものがある…それは、生活費…。タイ北部には貧困階層が多い。彼らにとっては、タクシンが配る「金」は、電力以上に魅力。年収が、22歳の日本人の月収程度。これでは、電気製品など買えやしない。ボーイング737…か、買えやしない。貧困層は、当然タクシン派となる。そうなると、アビシットだって黙っちゃいない。
タクシン、反タクシンをやっているうちは、原子力発電は、おあずけ。おあずけのうちに、福島第一原発の事故。
バンコク…今日も、ガンガンとクーラーを効かせて、長袖をガッチリ着込んで仕事しているんだろうなあ…。
皇太子が、ボーイング737型機を所有しているのですから、お金があるんです。日本の皇太子殿下は、国家予算で暮らしておられるのでセスナ機も持てないんですけどね。
どーゆーこと?と、思いました。
バンコク中心部と空港を結ぶ道路をドイツの建設会社が行ったのですが、その費用等およそ33億7千万円をタイ政府が支払わなかったから。タイ政府もなかなかやるものですねえ。それにしても、ドイツ…20年間にわたってどうやってタイにお金を払ってもらうか考え続け、とうとう皇太子の飛行機を差し押さえた。「江戸の仇は長崎で」ってやつですかねえ。ところで、皇太子の飛行機ってタイ国の財産なのか?個人のものだと思いますがねえ。
梅雨明けの猛暑の日々。そこへ持ってきての節電で、クーラーガンガンというわけにはいかない日本の夏…。
そこで思い起こすのは、バンコクの寒さです。(ワチラロンコン皇太子からの連想でバンコク)暑さの間違いじゃないかって?いいえ、「寒さ」です。
タイでは、「寒いくらいクーラーを効かせる=最高のおもてなし」という感覚。羨ましいわけではないが、タイの電気事情が気になりまして…。
バンコク滞在中、毎日毎日観光に出かけたわけですが…寄宿させていただいたジャンボ氏のマンションから、BTS(Bangkok mass Transit System、スカイトレインとの表示もあるが、早い話がモノレール。1999年12月完成)の駅まで、35~36℃の暑さの中を5分ほど歩きました。5分で、汗だく。ところが、BTSに乗り込むと、電車内の温度は20℃!汗は急激に冷やされ、寒くて寒くて、気持ちをしっかりしていなければ、失神しそうになるのです。学習したので、長袖のジャンバーを持ち歩くようにしましたけど…寒かったです。
バンコク市内のジャンボ氏の会社へおじゃまして、またびっくり。社員の皆さん、長袖でお仕事。ジャンバー着用の人も。会社もクーラーの効き過ぎで寒いのです。外気との温度差はおよそ15℃。ビル全体を冷やしているので、自分のオフイスだけ冷房を緩めにということが出来ないのだそうで…。
タイの現在の電力(電源構成)はどうなっているのか?
水力・・・22.3%
火力・・・41.5%
コンバインドサイクル・・・30.6%
ガスタービン・・・5.6%
他に、ディーゼル・・・0.04%、再生可能エネルギー・・・0.01%がある。
タイの電力は間に合っている。しかし、BUT!近年の目覚しい経済発展に伴い、電力需要は増加の一途。先行きの電力不足は明らか。だけど、微笑みの国タイとしては、冷房こそがサービス…。電力は何とかしなければならない。
石炭火力は温室効果ガスの抑制の観点から積極的に進められない。水力発電は地元の強い反対から進まない。と、なると・・・・・そうです!原子力発電です。
タイの原子力発電、実はタンバイOKなのです。しかし、タイの皆さん気性が穏やか。拙速に物事を進めない。だから、33億7千万円を、20年間支払わなくても平気。
私がおじゃましたとき、オンガラク新原子力研究センターで、原発プロジェクトが着々と進められていました。
原子炉は、米国のゼネラル・アトミック(GA)社。
放射性廃棄物の貯蔵・処理施設は、日立・丸紅の企業連合。
ラジオアイソトープ製造施設は、オーストラリア原子力科学技術機構。
ここまで決まっておりました。今すぐにでもはじめられそうなのですが、冷房サービス以上にタイ国民が大切にしているものがある…それは、生活費…。タイ北部には貧困階層が多い。彼らにとっては、タクシンが配る「金」は、電力以上に魅力。年収が、22歳の日本人の月収程度。これでは、電気製品など買えやしない。ボーイング737…か、買えやしない。貧困層は、当然タクシン派となる。そうなると、アビシットだって黙っちゃいない。
タクシン、反タクシンをやっているうちは、原子力発電は、おあずけ。おあずけのうちに、福島第一原発の事故。
バンコク…今日も、ガンガンとクーラーを効かせて、長袖をガッチリ着込んで仕事しているんだろうなあ…。
皇太子が、ボーイング737型機を所有しているのですから、お金があるんです。日本の皇太子殿下は、国家予算で暮らしておられるのでセスナ機も持てないんですけどね。