アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

イタリアに税金を無駄遣いさせなかった日本人

2009年10月13日 | Weblog
 最近「いい話」を聞くことが無かったのですが・・・「イタリアの税金を無駄遣いさせなかった日本人」の話は、いい話だと思います。

 世界を旅行すると…と、いっても私が旅行したのはまだ30カ国ちょっとだけなのですが…「ぼったくり」が多いです。日本人が絡んで、日本人をカモにしているケースも多いです。今、トルコを調べていますが、カッパドキアツアー、現地の代理店なら13ドル。日本の代理店が入ると、80ドル。こんな調子です。日本の感覚でも、カッパドキアの野外博物館を2カ所めぐって80ドルは法外な価格だと思いますがね。

 イタリアの税金の話ですが…
 日本人観光客2人がローマの有名レストランでこのほど法外な値段を請求された。いくら請求されたか?昼食代金が日本円にして、約9万3千円。2人は、やむなく支払った。私なら、「言葉も通じないし、高価な昼食だったけど、ま、いいか」と、泣き寝入りするところだが、この2人は警察に届け出た。ローマの警察…イメージとして面倒なことは避けて通るのかなと思ったら、詐欺容疑で捜査してくれた。その有名レストランは、「衛生管理違反」を理由に閉店となった。イタリアも変わったものです。いいぞ、イタリア!(先日こき下ろしたばかりなのにって?気にしないでください)

 イタリアの変貌ぶりはそのあとも…このボッタクリ有名レストラン事件は、イタリアのメディアで大々的に報じられた。そして、イタリア観光相が、2人に謝罪した上で、イタリアへの招待を申し出た。泣き寝入りせず、だめで元々の精神で警察へ届け出るものですね。

 イタリア政府の御招待ですから、国賓ですよ。私なら、一も二もなく「ハイハイ、行きます行きます」と、返事します。しかし、くだんの2人は、「御招待には応じられません」と、キッパリ拒否したのです。何という欲の無い人たちでしょうか!
 その理由は…「自分たちが招待を受けるということは、イタリア国民の税金を使うことになる」と…。他国の税金の遣い道にも気を遣う日本人がいる。こういう話は、日本のメディアが大々的に報道しなければなりません。招待されたら、ホイホイと応じたであろう私は、恥ずかしくなりましたよ。

 今後はどんなおいしい招待も、「あなた方のお金を遣わせるわけにはいきませんので。お断りします」と、キッパリ言います。でも、その時になったら気が変わるかも…ではなく。変わるはずです。「その時…」は、ないない。

 素晴らしい話の後に低レベルの話を追加して心苦しいが…
 イタリアに出張した日本人男性3人が、ナイトクラブで日本円にして約97万円支払った(カードで)。前述の昼食代金9万3千円事件の直後であり、イタリアの新聞も書き立てた。
 ナイトクラブの名前が凄い…!なんと、「プッシー・キャット」。プッシーですよ恥ずかしくもなく。プラッシーじゃないんです。プラッシーは、武田食品が米屋さんで売った清涼飲料水。古っ!ブラッシー?それは、プロレスラー!
 「プッシー・キャット・ドールズ」を意識しての命名でしょう。店名が、「あぶないよ」と、教えてくれている。旅行者が近寄るような所ではありません。そんな名前のナイトクラブへ行くなよってことです。プッシー・キャット側は、「だって、高級シャンパンを次々と注文したんですよ。女の子たちをはじめスタッフにも気前よくおごった。このような勘定になるのは当然です。文句あるのかこら!(『文句あるのかこら』は、私が自主的に付け加えました)」・・・つまりボッタクリではなく、正当な請求だったと主張しています。こちらのほうは、うやむやのまま終わるでしょうね。

 イタリアの税金の無駄遣いをなくそうとする日本人、プッシーキャットで97万円支払って、イタリアの税収入に貢献する日本人…日独伊三国同盟は生きていたのか!なんちゃって。

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