アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

短足で色白なのは分かった。しかし、小柄はどう説明する?

2009年10月14日 | Weblog
 富士山も冠雪しました。また厳しい冬がやって来ます。子供の頃は、「雪男」のニュースが盛んでした。日本からも「雪男研究グループ」の学術探検隊がエベレスト山麓に派遣されたりしました。子供ながらに、新聞の雪男の記事を一生懸命読んだものでした。
 目撃談のほとんどが、「雪男は大男」。不思議だったのは、雪の中で暮らす雪男は、身体の表面積が小さい方がいいのではないか、なぜ巨大化したのか?でしたね。ベルクマンの法則を知って納得はしましたけど…。もっとも、雪男とされたものの大半が、「熊」だったのです…。今年の2月に、ポーランドで雪男目撃談が続きました。動画がYouTubeに相次いで投稿されました。ぼやけた画像ですが、とても熊には見えませんでした。私の本心は、「多分イカサマ」ですけどね。だいたいやね、どれもこれもぼけているのはおかしいと思うんですわ。ともあれ、未だに雪男は謎です。

 雪男は、ヒマラヤ山脈(イエティ)、ロッキー山脈(ビッグフット)にかぎらず、降雪地帯に分布(?)しています。共通点は、「山奥に住む」「全身毛むくじゃら」「直立二足歩行」。体色については、白、茶色、灰色など。

 ベルクマンの法則は、「恒温動物においては、同じ種でも寒冷な地域に生息するものほど体重が大きく、近縁な種間では大型の種ほど寒冷な地域に生息する」というもの。熊の例がよく出されます。南から順に、マレーグマ→ツキノワグマ→ヒグマ→ホッキョクグマ…このように並べると、確かに、寒冷な地域に生息するものほど体重が大きくなっている。(「同じ種」という意味から考えると、マレーグマとホッキョクグマが同じ種なのか?これはやっかいな問題。しかし、「近縁な種」となると…近縁でしょうか?)

 人間の場合同じ種だから、山岳寒冷地に住む雪男は、平地に住む人より巨大になることになる。沖縄県の人と、北海道の人では…。北海道の人はアイヌの人を除くと、もともとが本州からの移住なわけですからベルグマンの法則に該当しない。気になるのは、アイヌの人は小柄なんです…。寒冷地に住んでいるのですが。

 ベトナムの人は明らかに日本人より小柄です。地中海地方の人は、スカンジナビアの人より小柄です。こう書くとベルグマンの法則が分かり易い!

 では、温暖地のアナコンダは巨大なのに、寒冷地のマムシは30cmほどしかない…「同じ種」ではないからベルグマンの法則とは関係ないですね。しかし、近縁ではないのかなあ?これって、「逆ベルグマン」…実際、「逆ベルグマンの法則」なるものもあります。ニシキヘビ、アナコンダ、オオトカゲなどが該当するようです。

 「雪男は小柄のほうがいいのではないか」という、私の疑問も、ベルグマンの法則は答えています。「代謝と放熱の関係」で、体が大きくなるほど表面積の割合が小さくなる。だから、なるべく体を大きくして放熱を抑える。よく考えると理解できる。

 アレンの法則というものもある。「恒温動物において、同じ種の個体、あるいは近縁のものでは、寒冷な地域に生息するものほど、突出部(耳、くち、首、足、尾など)が短くなる」というもの。温暖な地域では、そのような部分の拡大は、放熱量を増やすことで体温維持を容易にすることになる。寒冷な地域では、突出部が長い(大きい)と、その部分から体温を奪われる。ラジエーターの原理です。
 そうなると日本人は、赤道周辺の人より、「耳が小さく、口が小さく、クビが短く、足が短い」と、いうことになる。それで分かった。ベトナムの人たち、足が長かった。私が短足なのは、アレンの法則によるものだったんだ!

グロージャーの法則というものもあります。「一般的に動物は北へ行くほど色が白く(明るく)、南へ行くほど黒い」という法則。
 「九州人は、色黒。東北人は色白」…グロージャーの法則に合致しています。
 雪男の体色ですが、「白、茶色、灰色」などの説があります。「黒とかこげ茶」がない。このことも、「北は明るい色」という法則に合っています。

 バンコクのゴルフ場でキャディさん達に、「(皮膚の)色が白い」と、言われたことを思い出しました。私は、日本人なので彼女らより色白なのは当たり前。タイの彼女らの関心事と、ベトナム、カンボジアの女性達の関心事は、一致しています。「色白ほど美人」ということ。ですから、UV対策は徹底しています。私に対して、「色が白い」と言ったのは、小馬鹿にしたわけではなく、褒め言葉だったわけです。いやはや、60歳(昨年)で、「色白だ」と、褒められるとは!今後は、「美白」に励まなきゃ。

 人間は、アフリカ大陸からユーラシア大陸へ移動して来ました。アフリカに比べ、日照量の少ない地方では、皮膚は白い方がよいことになる。なぜなら、皮膚へ入る紫外線はビタミンDの合成を促進するから。だから皮膚が白くなっていった。たぶんこの説で正解だと思いますが、青木健一先生(東京大学)は、「白い皮膚が好まれるという性淘汰の可能性」を指摘しています。両方とも正解かな…。

 私が、短足で色白なのは、アレンの法則と、グロージャーの法則で理解した。北日本の住人なので、大柄でなければならないのに、少々小柄(168cm、67kg)。南から、来たのでしょうか?そういえば、御先祖様は、奈良県の人でした…。ウ~ン、よく分からん。ベルクマンさ~ん、なんとかしてくださ~い!

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