アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

30mの箱根駅伝

2025年02月07日 | Weblog
 倉本聰さん(89歳)の「海の沈黙」を観ました。構想60年という作品。面白くないはずないですよね。
倉本聰さん、「演劇の感動がスポーツの感動に勝るには…」と自問自答していた時期があったのだそう。
 
 そして、「ランナーが目標を達成するために流した汗、それを貫く意志の力。…そこに感動を呼び起こす原点を見いだした」のだそう。
 
 私と倉本聰さんを同列に扱ってはあまりにも失礼ですが、私も、「ランナーが目標を達成するために流した汗、それを貫く意志の力」に感動した一人です。

 その感動を倉本聰さんは、女子マラソンの有森裕子さんが五輪でのメダルを目指して走り続けた姿を参考に脚本を書き下ろしました。
 私は、有森さんではなく、別のアスリートに注目させて頂いたのですがね。その感動を、「30mの箱根駅伝~27歳の給水係~」という、短編にしました。

 倉本聰さんの脚本は、創作集団・富良野GROUPの「走る」となって、全国公演が行われました。
 私の短編はどうなったかって?スライドショーにしました。どこかで上演させてくれないかなと、あちこちに売り込みました。
 その結果、小学6年生64名を対象に「30mの箱根駅伝~27歳の給水係~」のスライドショーの授業をさせて頂けることに。

「そんな勝手なことをするのか!本人たち(27歳で箱根駅伝の給水を務めたご本人など)の許可を得たのか!」
 って?得てませんが、肖像権も著作物使用権も犯しておりません。ここは私の狡猾ぅ…じゃなくて、気配り目配りの行き届いているところ。エヘッ。
 概略ですかぁ…「自分の道を自分で切り拓いた若者の話」です。「人権を守る」というと、とかく自分以外の人権を守るという風に受け取られがちですが、「自分の人権こそ、いの一番に守らなければなりません」。それを子どもたちに印象づけたくて、スライドショー教材を作成したわけ。早い話が、人権教室です。

 順天堂大OBの「彼(今は、教職に就いて陸上部を指導)」の話のほか、東洋大二部OBの「彼(ニューイヤー駅伝にも出場しました)」の話。
 そして、箱根駅伝の父、金栗四三さんがマラソンを完走するまで、55年近くもかかった話も。もう、てんこ盛り!
 なぬ?「55年って…何じゃそれ?」って?
 トップランナーなら、マラソンは2時間8分あればゴールインするのですが、金栗さんは、55年もかかってゴールインしました。

 面白そうじゃないかって?あのね、「面白そう」じゃなくて、「面白い」のです。自己評価ですがね。エヘヘ。


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