昨日、山口県の錦川支流の宇佐川にマルトテスターのM氏と入りました。
上流部は、水温25度でしたが、全く鮎の反応がありません。群れで回遊している鮎は、沢山見えますが、石に付いている付き鮎がほとんど見られないのです。午前中で私が23㎝の鮎1匹、M氏が2匹の超貧釣果で、午後から5キロ近く下ったところに入りました。
水温が、29.5度です。上流と同じように群れ鮎が沢山見られます。オトリをその中に泳がせて行っても反応がありません
。オトリが悪く良い泳ぎをしていません。M 氏が何匹か下で掛けていてオトリを交換してくれたら、途端に入れ掛りです。20センチくらいの良型が良く掛かりました。しかし、水温が高すぎて曳き船のなかの鮎が弱って横になっています。すぐに車まで戻り、氷水の入ったクーラーの中に入れ、鮎の色が変わるのを防ぎます。黄色くなったら焼いても綺麗に仕上がりません。韓国では、唐揚げと刺身や、鮎を5㎜間隔で切って辛子味噌を付けているような写真を見ましたが、日本では、殆どの鮎料理が塩焼きです。色が変わると食感が悪いと思われています。確かに、鮎は、香りと姿、身と内臓の味がどうこうと言われます。川によっても鮎の味は、違います。水の質、石の形状、流れの速さが大きく鮎の味に影響します。その中で一番影響を及ぼすのが、水の質です。上流に人家が少ないと美味い鮎が掛る事で、人間が一番川を汚すのが判ります。家庭で使う洗剤の界面活性剤の影響が一番です。界面活性剤の影響でコケが石に付かない。コケが鮎の香りを左右する基だし、コケは、鮎の主食で食糧事情の差で成長が違ってきます。石の形状でも違ってきます。ツルツルの大きな石がベストです。緑石、赤石などの石は、硬くてツルツルしています。今までの経験でその石がある川の鮎は美味い鮎だと思います。韓国の河川の石は写真で見る限り、日本の一般河川の石と同じと思います。しかし、まだまだ大きな石が残っています。日本では、川の中の大石は、水の流れの邪魔をして災害の原因になるとして、国土交通省が撤去しました。そのおかげで流速が早くなり、土手を壊したりして逆に災害を招くような結果になっています。今は、残すようにしているようですが・・・
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