○前回の東京出張時の写真。伊豆大島上空付近の飛行機の窓からキイロイトリが見ているのは、富士山だ。

遠くから見ても形がはっきりしているから、さすがに裏日本人の(子供のころから見て育ったなどという関東人とは違う)自分でも、新幹線からでも上空からでも見える時は「おっ」と思う。しかも見える位置の角度によって(紛れもなく富士山なんだけど)山の形が微妙に違い刻々と変わるという風情。
樹海や三保松原含め世界遺産になったそうである。確かに自然の山そのものだけでなく、この遠景の構図を含めて、司馬江漢や広重や北斎でも銭湯のペンキ画でも松竹映画の最初でも、伝統的に賞美されてきているし。
本日のBGM:

This Island Earth / The Bryan Ferry Orchestra (「The Jazz Age」)
やはり輸入盤で購入。たれぱんだ「冊子調のジャケですな」そろそろ80~90年前位になりかけているデザイン…風のモボモガなイラストで、オーケストラの参加メンバーも読める。じわじわ来る。いや、元々「Avalon」だって、30年前からじわじわ来るアルバムだったのだから、基本的にはやってることが一貫している。そこがいい。だから先日自分が書いた「便乗商法もありか」的な表現はもちろん、昨今の日本の「ダンディズム」「美学」「陰翳」…なんちゅうものとは隔絶してしまった「デフレ的な文化」を念頭に置いての、皮肉な冗談にすぎない。ブライアン・フェリー先生やヴィリエ・ド・リラダン先生などの場合はそもそもそういう世界ではないし、現在(2013年)生きていて音楽を聴いているそんな自分も所詮「前世紀の世紀末人」なのだ、と感じつつ、そういう感じ方が逆に意外な安らぎをもたらすかもしれないと気づいたりする昨今。
「ジス・アイランド・アース」高橋幸宏先生もカバーしている有名な曲であるが、これまた何度も言うが最初からこういうジャズのスタンダードナンバーが1920年代から存在しているのではないか??と本当に錯覚しそうな珍重の一曲。そしてこのアレンジだと、キイロイトリ「♪イ~マイジョ~ コ~レイジョ~♪♪」確かに、つい鼻歌を口ずさむ(…ワインレッドの心!?)(20130622)