2013年から始まった『パージ』シリーズ。堂々の完結編。
ハロウィンやらジュラパーやら、完結詐欺の作品が続いて飽き飽きしてたが……まぁ、この作品ばかりは見んとね。怖いけど。
総評としては、まあまあだった。いつものパージですね。
主人公はメキシコ移民の夫婦。ストーリーは『大統領令』後の世界。
廃止されたはずのパージ制度が再び復活。
例年通り、夜7時から朝7時まで殺人の合法化。夫婦は近くの避難所で一晩過ごし、何事もなくパージをやり過ごしたが……
一部のパージャーが暴徒化。朝7時を過ぎても暴れ回り、その混乱は全土に広がる。
事態を重く見たカナダ・メキシコ両政府は国境を解放。6時間、アメリカからの避難者受け入れを発表。夫婦はメキシコ国境を目指すが……というお話。
筋書きとしてはドラマっぽい群像劇。
迫力や緊張感がしっかりあって、さすが人気シリーズ。手堅い。
あっさりパージが復活するのは、ちょっと拍子抜けだったかな。
まどろっこしさが無くて良いっちゃ良いが。イマイチか。
パージ賛成派と反対派の攻防、もっと掘り下げてほしかった。
ドラマシーズン1の後半みたいな派閥争いをもっとやってほしいんよね。
今作は人種差別がテーマになってるけど……薄いよなぁ。
今の時勢やと、人民解放軍が絡むとか。同性愛とかも。
夫婦が元々、麻薬カルテルと戦ってる戦士で~って設定も後出し。
もうちょい設定を絡める努力をしてほしいよな。
麻薬カルテルが夫婦を狙ってアメリカまで追ってきて~とか出来たはず。
パージは本来、色んな目的や手段に使えるはずなのに。
要人の暗殺、これは大統領令でやったけど。犯罪グループの勢力争い。主義主張の押付け合い。殺しを楽しむ。ロシア中国の侵入。
黒人や同性愛とかは、昨今のポリコレでネタに出来なかったんやろか。殺人で無罪放免とか何でも出来るやん。世界観が一挙、狭まった感じ。内容がただただ弱い。
とにかく混乱がもっと広がるようにほしかった。これでも面白いは面白いんだけど。
ワンパターンにはなっちゃってるよね~。もっと面白くできるはずなのに、残念な気分。
ハロウィンやジュラパーよりマシかなというレベル。
シリーズを完結させるのって難しいやな。そこは仕方ないのかも。
うっそ~ん! シリーズ続くよ! パージ6製作決定!!
まさかの完結しない詐欺とは……さすがに脱帽やわw
『アナーキー』『大統領令』の主役・レオを演じたフランクグリロ復帰とのこと。
詳細は分かんないけど、はぁ、そうですか……。
いや、今度こそ頼むよ。パージの一本槍だけで、ここまで作品を続けてきたんは誉めるが、いよいよ食傷気味だし。
次作で新しい切り口が欲しいよね。まぁ、何にしても見るんだけど。
もう完結すんな。パージ100までやれ。
では、また。