屋根より高いキム・クナン～♪

ホーム開幕戦。昨年の覇者サンフレッチェをビッグスワンに迎え撃ったゲームは、１－２の惜敗でありました。

アルビレックスの選手達は前節のセレッソ戦と同様に、ゲーム開始から積極的に相手にプレスをかけ、果敢にボールを奪いに行くサッカー。いい感じのサッカーだったと思います。このサッカーを１年間続けていって欲しいです。

しかし、前半20分に征也がこの日２枚目のイエローを貰って退場。柳下監督のゲームプランは一気に崩れます。監督から「今日はスタートの笛が鳴ってから、ひとりゲームに入っていけていない選手が見られた。それは非常に残念です。なにかオドオドしてビビッている。今までキャンプでやっていたこと、あるいはセレッソ戦でもいいプレーを見せていたのに関わらず、ビビッている。残念に思います。」という厳しいコメントもありました。 次節出場停止の征也。逆に川口や坪内や菊地は、チャンスが転がり込んできたって感じかな。災い転じて福となれ！

征也の退場による数的不利の状況を打開するために切られたカードは、達也out菊地in。まぁ戦術的にはしょうがないんだけど、達也のホームでのゴールを期待していたサポーターにとっては残念無念。でも、この交代はやっぱり正解ですよね。数的不利に、しっかり対応するアルビ選手達でありました。

特に、金根煥（キム・クナン）の働きはすばらしかったですね。今まで何度も苦しめられてきた広島のエース佐藤寿人を、ほぼ完全に押さえ込み仕事をさせませんでした。高さと闘志あふれるプレー。惚れ惚れします。いい人に来ていただきました。そして、何もさせてもらえない寿人は後半30分についに交代。やったね、金根煥！でもその直後に、セットプレーから石原の技ありゴールを許してしまいます。寿人の交代で、一瞬隙ができたかな？

しかし、その後のアルビは、今までのアルビではありませんでした。セットプレ－から金根煥が気迫のヘッド、打点の高いヘッド、執念のヘッド、同点ヘッドであります。「数的不利の中で、果敢に攻めて同点に追いつく」このシチュエーションに、今年のアルビレックスの限りない可能性を感じました。それにしても、金根煥はすごい！思わず「♪屋根より高い～キム・クナン～♪」と歌ってしまいました。オフィシャルのトップページから金根煥の画像をちょいと拝借。見よ！この気迫に満ちた勇姿を！

結局、セットプレーから千葉に決勝点を決められて開幕２連敗。勝ち点はゼロのままで18位。単独最下位ではあります。しかし、そんなことはどうってことありません。勝ち点差３以内に11チームもいるんですからね。チームを信じ、選手を信じ、監督を信じて、応援あるのみです。