サラマシアン 写真は観光地によくある観光馬車 名前は 「ベンリ」 と言ってました
日本語だと「ベンリ」は「便利」という意味だから便利なんだねって
得意の多言語ギャグも3歳では言うこともできず。
坂の多い観光地を馬車で巡るのかと思っていましたが・・・・
ある日の夕方 「バザールに行くけど、一緒に行く?」と聞かれて、「行く行く」と気軽に一緒に出掛けました。
近所にお使いだからカバンも軽くしてと軽装の私。だが、それが、のちに不安を招くのでした
とりあえず、連れて行ってくれたのはこの県で一番大きい玉ねぎと香辛料の問屋の社長であるママの事務所兼倉庫。玉ねぎが沢山あり、壁には大統領と一緒に撮った写真も飾ってありましたが、
その雰囲気たるや、、、、NHK朝ドラで戦後まもないドラマの紹介など、闇市などの状況をあえて
モノクロで紹介しますが、まさにあんな感じ。喧噪と、土ぼこりと、両側に広がる沢山の食材。
混沌の中に活気もあり、なんというか、パワーも感じるものの、一緒に行った仲間はそこで、
鶏を絞めて売っているのを見たとか。
人も物も車も多いので、とにかくママが手をつないでくれてその通りを抜け、アンコッタというタクシーに
乗りました。タクシーと言っても、軽ワゴン車の乗り合い白タク的なもので、ドアがなく、どんどん人がのり
適当におりて、適当に料金払うもの。
20分ぐらい乗って着いたバザールでお土産を買ったりしていると急に大音響でムスクからコーランが
響きわたり、ママがお祈りに行くと言って、雑踏の中にある教会に入っていきました。
「ここで待っててね」ということでしたが、人は多いし、場所は全くわからないし、
残念ながら、カバンを軽くするために、住所など書いた紙を全部置いてきてしまい、
ここで、迷子になったら、二度と日本に帰れないのではと思うと急に不安になってしまい、とにかく
ママが脱いだ靴をずっと見ていて、まるで子供状態。動くこともできずじっと視線を靴に落としながらしばし
待っていると、ママがお祈りを終えて無事帰ってきました。よかったーー
外に出てみると 生憎の雨 タクシーは拾えないし、ママは上から降ってきた鳥の糞で、服を汚すし
焦って気まずい雰囲気。それがよく伝わったので、何か言わなければと思いつつも何も言えない3歳おばさん。
裏道を回り、坂を下りているとふと壁にドラえもんの絵が書いてあり、思わずこの空気を和ませるために
壁に指をさして「ドラえもん」と言ってしまった私。
「えっつ? あー ドラえもんねっ」 とママ、速攻スルー
そりゃそうだよね、私もその扱い、自分の子供でやってましたよ。
こっちは焦ってるのに、今、ドラえもんどこじゃないのよ
ママの気持ちもわかるけど、私の最大の努力で言えた言葉が「ドラえもん」
情けないやら、おかしいやら、やれやれ、この歳でこんな体験ができるとは、ありがたや
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