~カメルーンに出発した息子と家族の回顧録~
卒業論文の合間を縫って就活をしていた息子。
就活より論文に重点を置いていたせいかそれほど就活ができていたわけではなく、ほとんどがお祈りメールの返事ばかり。
この先どうなるんだろうか?と思っていたら、在外公館派遣員の試験を受けるとのことで、どうせ受かるわけもないだろうから、と、あっそうとすんなり受け流していた私。
そう思っていたら1次が合格し、2次面接のために東京へ行くことになりました。
東京から帰ってきてどうだった?と聞くと、うまく答えられなかったから落ちてると思う、という話にまぁいいか、と思っていたら12月もあと少しでクリスマスといういう頃、合格の連絡が入りました。
息子もまさかということで心の準備ができていないせいもあり、1日だけ返事を待ってもらうことにして翌日決心をして返事をしていました。
それからです。
少しずつバタバタしたり、いろいろと考えはじめたのは。
まずは健康診断書を提出しなければならないということで、年末年始をはさんでしまうためその前に健診をして診断書を早めにだしてくれる病院を探さなければなりません。
年内、市内はすでに予約いっぱいで、しかも診断書がでるまで時間がかかるということ。
困ったなぁと思っていたら、意外にも近くに予防医学推進・研究センターなるところがあり、予約も指定された項目の診断もスムーズにできたようで、子どももホッとしたようです。
さらに診断結果も年明け早々意外に早くだしてくれたため、提出期限日まで無事間に合わせることができました。
本当に対応がよくて助かりました。とはいえ、わたしは何もやってないんですけどね
診断書も提出して、特に問題がなければ次は赴任前研修の案内通知がくるまでしばらくソワソワ。
このときから赴任先となっているカメルーンのことも、この間親として真剣にどんなところだろうか?といろいろと調べたりしたわけです。
余計なおせっかいということでしょうが、やはり親としては気になるもんです。
ですが、調べるわりにとにかく情報がほとんどない!!
しかもたまにみる情報はいいことはほとんど書いてなくて、不安ばっかりが増大していくではありませんか
健康診断で問題あり、とでるのも困るけれど、別に行けれなくなってもいいんじゃないか、なんて勝手に思ったりするほどでした。
息子がフランスへ留学へ行くことになったとき、行っているときもいいねぇと思うくらいでなんとも思わなかったけれども、今回は本当に大丈夫?という気持ちでいっぱいで日々を送っていました。
結局健診結果も問題なしみたいで、1月も3分の2が過ぎようというころに赴任前研修の案内が我が家に届けられました。
いよいよ本当に行くんだなという実感が沸いてくるのと同時に、カメルーンに発つ前になるべくおばあさんや家族みんなの思い出を作っておくといいなと思いつつも、特別なことをするのもどんなもんだろう…ということで、いつもと変わらない生活にしていました。
ですが、5日間という赴任前研修が終わってから、本当に準備でバタバタしはじめたんです。
赴任前研修が終わってから、1ヶ月もないなかで、日本を発たなければなりません。
研修では世界にちらばっていく派遣員の子と友だちになりよかったとのことですが、それぞれ派遣先、日本を発つ日、準備するものも違うようでお互いに情報交換できるひとというのは限られるようでした。