風は東楡の木通りから

クリスチャンフルート吹きパスピエの愛する音楽、猫たち、薔薇の毎日

長男の成長

2007-03-18 16:24:28 | 発達障害・アスペルガー症候群
今日はちょっと不安。。やっぱり気分に波がある。礼拝もやすんでしまった。


アルバは無事に戻ってきましたよ。
また私においていかれるとでも思っているのかどこでも私の後をついてくる。寝るときも私の横でねむっている。去勢箇所が痛々しいけど、もう追いかけっこをして遊べといってくる。かわいい。やっぱり癒される。

さて、久しぶりに最近の長男の話。

アルバを病院へ送った日はもう気分はめちゃくちゃだった。
しかも、次男は風邪で休んでいる。中学生といえども、彼が小さな頃から障碍のある長男を中心に回っているようなところがあるのでいまでも彼は精神的には幼い。

病気のときはなおのこと私を独り占めしたいらしい。「ママ、あのねぇ・・・」にはじまって、わがままというわけではないがここが痛いだの、いろいろな話で私をひきつけようとする。しばらく良い母親のふりをしていたが、心の中では「おねがい、いいかげんにして」といっていた。母親失格だな。

そのうち耐え切れなくなって、買い物に行くねといって外へ出た。

ダンナがいつでも電話をかけていいからといってくれているので携帯に電話をかけた。声を聞いたら少し安心するかも・・・と思ったのだが電話は通じず・・・・会議中かもしれない・・・そのうちかかってくるだろうと思ってたけど、まってもまっても来ず・・・。

4時間後、家に帰ってからダンナから電話。
その声を聞いたとたん、泣きだしてしまった。
「なんで、電話くれなかったのよ~」
「ごめん、ごめん、携帯マナーモードにしてたんだ。」

ゲーム中の子ども達がびっくりして私を見てる。
そのまま泣きながら夕飯をつくる。
そんな時ダンナからまた電話が来た。今度は長男が電話をとる。

「うん、大丈夫。ママちょっとupsetしてるだけだから。僕もちゃんと手伝うよ。」そういうと電話を切ってお風呂を掃除してお湯を入れてくれた。次男もかたづけをてつだってくれる。

upsetとは(気が動転している)という意味でつかわれる。私は何度この言葉をアメリカで使っただろう。学校で、精神科で長男がパニック状態になるたびに。

以前の長男だったら、こんな受け答えは想像ができない。もし私が泣いたり、平静を失って外へいったりすると、パニック状態になったり物を投げてガラスをこわしたりするほど自分がupsetしてしまうのが長男のなのだ。

でも今彼は、冷静に私の状態を受け止めて、大丈夫だよと安心させ家事を手伝ってまでくれる。私は泣きながら彼の応答にすっかりびっくりしてしまった。


そして昨日の土曜日、長男はかねてから興味のあった専門学校の体験入学へ自ら行ってきた。知らないところ、新しいところ、予測がつかないことが苦手なのが長男だ。環境に左右される。

「どのくらいの人が来るんだろう。」
「グループ行動はいやだな」
「駅からどのくらいは慣れているのかな。」
「どのくらい時間がかかるんだろう。」

多分彼はものすごい不安と戦っているはずだった。だから私は彼と一緒に行くつもりでいたのだ。でも彼は独りで行くという。
そしてインターネットで行き方を調べ本当に一人で出かけていった。

中学2年の時から地元の中学へ行かず電車で1時間半かかるフリースクールに行っていた。最初の1週間は私が同行した。彼が1人で通いだしてから変な人に電車賃300円お金をせびられた事もあった。そのつど先生たちと対策を考えた。

そんな頃もあったのに今、自分の将来を考えて自分自身で行動しようとしている彼がまぶしく見える。

彼の成長を神様に感謝し、行きかえりの安全と体験入学の祝福を家族で祈った。