作曲家の池部晋一郎さんが、「音楽の友」に『・・・・の音符たち』を連載している。楽譜を読めない私にとって、面白そうだが、譜例を示しながらのお話は、まるで理解不可能。
これが、最近手に入れた“musescore”という、譜例を入力すれば音になるソフトのおかげで、少しはわかるような気がする。というわけで、「シューベルトの音符たち」を読み始めた。
シューベルトの歌曲「魔王」や、交響曲、室内楽曲など24章に分けて、20曲以上を紹介。
例えば、劇音楽「ロザムンデ」では、こんな風に書いている。「譜例2」「出だし2小節を特徴づけるのは、同音反復だ。まずレが、そして3度降りてシ♭が、反復される。3~4小節は自然で柔らかな『揺れ』だ。」
「冬の旅」では24曲。第6曲「あふるる涙」で、「歌い出し(譜例1)は興味深い。まず、ホ短調主和音の分散でミソシミと一気に上昇するが、その頂上(★)では必死に耐えて、その高い音を保つ。だが、1拍半(付点4分音符)持ちこたえて、ついにシに落下する。」と。
この調子で、譜例を用いて、しかも、原曲を変えればというようなことを織り込んで話を進める。
すべての音符を入力することはできないので、飛ばし飛ばし読んでいるが、楽譜を読むとはこういうことか、とわかったような気になる。ほんとうはわかっていないのだ。
楽譜は弦楽四重奏曲「死と乙女}からmusescoreで作成