おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

真ん中のドは玄関

2024年07月07日 | 不思議な音の国

音のマンション。これが結構役に立っています。


「不思議な音の国」の教本に沿って並べた音たちが住むマンションです。


真ん中のドには「ドラゴン&王様」がいます。

レッスンで使っている内に、この真ん中のドはマンションの玄関になり、高い方に行くのはト音記号のエレベーターに乗り、地下の低い方へはヘ音記号のエレベーターに乗るということになりました。


教本ではト音記号とヘ音記号の看板ということになっていますが、私はエレベーターになりました。こちらの方が子どもたちは身近なようです。

「あなたは上の方に住んでいるからト音記号のエレベーターに乗って~」と王様が案内してくれるのです。


王様はその内「管理人」になると思います・・

降格・・?



実際のピアノの鍵盤も真ん中のドは「ここが玄関」になりました。

真ん中のドは入口であって、特別に難しいものではないと思ってくれると良いと思います。そして、入口がどこかわからなければ音たちの部屋に遊びに行けないのです。


ここを確実に覚えてほしいです。

5線では入り口はどう書くか、それがピアノではどこにあるか。


王様はいつでも「いらっしゃい」と出迎えてくれます。

王様に挨拶をしてからエレベーターに乗ってくださいね、です。



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作曲

2024年06月27日 | 不思議な音の国

グループレッスンから移動してきた小学1年生の生徒さんに、音の読み書きを兼ねて曲を作ってもらいました。

少し前にご紹介した生徒さんとは別の子ですが、もう一人の生徒さんと同様に真ん中のドより1オクターブ高い音域辺りでト音記号の方に書いて来て、左は左で別の曲を作った様子です。

両手で弾くと曲にはならないという具合です。



2人の書き方を見て、そうか、メロディーを左右で受け渡して弾くという感覚はないのだと気付きました。

どちらかの手でメロディーは続けて演奏されるものという認識なのだと思います。


不思議の下巻を使っていますが、こちらの小学1年生の生徒さんはグループで音の読み方を習わず曲を覚えて弾いてきたので、ピアノ個人を始めてちょうど2ヶ月経ちましたが、まだてんやわんやです。

なにかひとつに時間を取られると曲を渡したくとも渡せず、ピアノを弾くことに時間がしっかりと取れない状況です。


そりゃそうです。

手の使い方を覚えながら、音の読みも覚えて、きちんと習わなかったリズムや拍子、音楽用語を同時進行で覚えているので30分では全く足りません。

本当は音の出し方を優先したいのですが、そうすると楽譜を読まなくとも良いと思われてしまいそうで、結局それをしながらになり··

そうすると本人や親御さんは簡単な曲ばかり弾かせるけど、なぜ ? になり··

読めるようにすることを優先すると、理解力が割と良いお子さんなので、良くない弾き方でも弾けばいいで練習してきそうで、なら弾き方をきちんと教えて宿題にしたく··



本当にグループレッスンの経験は厄介です。

グループの中では物覚えが良く、他の生徒さんのペースに合わせると手持ちぶさただったのでピアノ個人に移動して来たのですが、ピアノ個人にしては知らないことが多すぎるのが問題なのです。

せめて音の読みが確実に理解できるところに達してくれると、音の出し方に時間を割けるので、聞き覚えで弾いてほしい曲をどんどん渡せるのですが··



愚痴を書きました

このような生徒さんの対応はメソッドを変えてから非常に難しく感じます。以前は音が読めないだけだと大して気にしていませんでした。

他の先生方はどうされているのでしょう?


長くなりましたが、この生徒さんが作った右手のメロディーを真ん中のドの上下の音域で両手でメロディーを受け渡して弾くように書き換えてもらいました。

最初の小節だけレッスンで一緒にやり、残りはこんな感じでお家でやってみてが宿題だったのですが、結局書けておらず、レッスンで一緒に全部やることになったので、この日はこれで時間が取られたのでした。

でも、いい曲です。

私のアレンジはパターン化していますが、この曲を駄目にしないようにと思って作りました。


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音のマンション

2024年06月23日 | 不思議な音の国

音のマンションに「不思議な音の国」のキャラクターを並べてみました。


「真ん中のド」は、右手で弾こうが左手で弾こうがひとつしかないのですが、そこを正しく覚えてほしいと思いましたので。


音が読めなくなる最初のつまづきは、大体、ト音記号「レ」とヘ音記号「シ」です。

そして、音の高さがあやふやになるつまづきはト音記号、ヘ音記号で書く「真ん中のド」です。


「真ん中のド」はひとつしかありませんが、右手で弾く時と左手で弾く時で高さを変えてしまう生徒さんがいます。

「ここはとっても大事な所だから、よく聞いて!」と釘を刺して話し始めても、言った尻からです。


少し前に上下巻で習うキャラクターたち全員を5線に並べたものを作り、それでだいぶ分かるようになったのですが、それでも全員理解できたわけではなく、もう一段階身近なものに変換する必要があると思い、音のマンションを作成しました。


結局は練習量だと思います。

目で見たものが鍵盤のどの場所で、どんな音が聞こえるのかは実際に何度も弾いて耳が覚えてくれない限りは覚えられないと思います。

それでも、なにかできないかと策を練れるのは子どもたちに関わっていられるからで、ありがたいことです。


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作曲

2024年06月17日 | 不思議な音の国

グループレッスンが解散になり、ピアノ個人のレッスンを始めた生徒さんがいます。

その生徒さんに不思議な音の国上巻にある作曲のページをしてきてもらいました。



書いてきてくれたのを見て、あーそうか、「ラシドレミ」の音を使っての説明が不十分だったなと。

真ん中のドから上下に音が増えていく教本なので、鍵盤のこの場所と話はしたのですが、この生徒さんは既にもっと広い音域の音を知っているので、上のように書いてきたのでした。


ト音記号の高さを基に連弾にアレンジしてみました。
両手で別々の音は弾けるので、初めてピアノを習う生徒さんとは違うアレンジにしました。

以前他の生徒さんの曲で似たものがあったので、気付けばアレンジも同じようなものに・・

やはりプロはプロなんだなと思うのでした。



アンサンブルになりますが、バッハのあれに似せてみました。

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写真の意味

2024年06月13日 | 不思議な音の国

不思議な音の国上巻の最初に、生徒さんと先生の写真、もしくは似顔絵を描くページがあります。

私はこのページは無視しています。自分の顔が人様の持ち物にあるなんて、恥ずかしくて、とてもとても貼ったり描いたりできません。

外国の方は家によく家族の写真を飾っているので、こういうのは平気なのだろうと思っていました。


今読んでいる本に、家族写真を家に飾ると子どもの自己肯定感が高まることが多くの研究者によってわかっている、とあります。

写真を飾ることで、あなたはこの家族にとって大切な存在というメッセージになるのだそうです。


これを読んでこの教本の写真の意味は、「あなたは私の大切な生徒」というメッセージなのかな、と思ったのでした。

イリーナ先生は生徒が先生の写真を見ることで、「練習の時もいつもあなたと一緒よ」という気持ちと話されていたことを今、思い出しました。


先生とのつながりを大切にされているのが分かります。

日本人も同じ気持ちになるかは、ちょっと分かりませんが・・

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作曲

2024年05月13日 | 不思議な音の国

先日ご紹介した生徒さんとは別の生徒さんの曲です。

小学1年生です。


音符の書き方を見ると几帳面さがわかります。
だから良いという意味ではありませんが、書き方から分かることもあります。

(棒の向きは教えていないので、逆になっているところがあります。生徒さんのせいではありませんので・・)

こちらの生徒さんは珍しく長調です。
G-durでシンプルに和声付けしようかとも思いましたが、へそ曲がりな私はB-durに終止させました。


作ってみて、多くの生徒さんが短調の曲を作るので、長調の和声は新鮮でした。



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生徒さんの曲

2024年05月10日 | 不思議な音の国


今週無事に「不思議な音の国 上巻」を修了した生徒さんが作曲した曲をご紹介します。

この教本は習った音符やリズムで作曲をするページがあります。
全部で3回作る機会があります。最後は、上巻の終盤に習った休符も書き込みます。


いつも通り生徒さんが作ったものには手を加えず、アレンジしてみました。

きれいな曲だと思います。気に入りました。
リズムの組み合わせが私には考えつかないものです。そこで伸ばすのか・・と。このようなことが自由で良いと思います。

そして、この教本を使う生徒さんの特徴でもある「短調」の曲です。
好きに作ってと言ってあるだけなのですが、この教本で初めてピアノを習う生徒さんのほとんどが、短調の曲を作ってきます。

この教本は短調の曲が多く、その点が他の教本との違いのひとつでもあります。




アレンジはパターン化してきました。
今回も曲名はまだ付いていないので、メロディーの感じから和声を付けただけです。連弾は生徒さんと一緒に弾くので、シンプルに作ろうと思っています。
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便利なコロン

2024年04月24日 | 不思議な音の国

ピアノの奏法のひとつとして、これを知っておくと楽に弾けるものがあります。


回転です。


楽に弾けるだけではなく、響きを多く含んだ広がりのある音が出て華やかになります。



回転の方向は色々とありますが、ここでは5の指に向かい上向きに回します。

右手は時計回り、左手は反時計回り。


遊びで弾けるこの曲が分かりやすく、楽しいです。



上はアメリカの教本、下はドイツの教本です。
ドイツの教本で最初にあるものがアメリカは2番目に登場します。

アメリカは変奏曲、ドイツはロンドです。

ドイツの楽譜の最初にあるものがコロンです。手をグーにして回します。
ドイツはこれがAで一つ置きに常に登場します。


回転のコツがつかめない大人の生徒さんもこれをすると分かります。

大人のかたほど、ピアノは指だけで弾くと勘違いされている傾向があるので、軸を作り、回す動きができないことがよくあります。


バスケットボールのピポット(ボールを持って歩けないスポーツなので、片足に重心を載せ、クルリと回転し方向を変えます)と同じです。

回転せず両足を床に付けたまま上半身だけ向きを変えても正確にパスできませんし、デフェンスの相手にすぐボールを取られ、かわすことが出来ません。


両足を床に付けたままは、ピアノでは鍵盤に指を置いたまま弾くと同じです。負担が増すだけで良いことはなく、まずは聞こえてくる音質に差が出ます。
今話しているのは、単音でメロディーや伴奏を弾く時の話です。


ドからソまで指を置いたままにして弾くよう指導されてきた生徒さんを引き継ぎで何人も見てきました。

大人の手でも負担が大きいことを子どもに強いることはすべきではありませんし、しかもそれは間違った奏法です。


スポーツの動きを考えるとピアノでも理解できることがいくつもあると思います。

ピアノを弾く運動神経を育てることは正しい動かし方を知ることからです。
それには、昔ながらの根性を叩き込む講師ではなく、現代の奏法や新しくできた指導法を自ら学び続けている講師を探すことです。


趣味のかたの方が、一般のピアノ講師より現代の奏法を知っている場合があります。

日本の音大で通用したものが正しいとは限らないので、若い先生方には進化を怠らずにいてほしいと思います。


上記の曲はアメリカの本には歌詞が載っています。
I love cof-fee, I love tee
I love cof-fee, I love tee
Don’t you see, Don't you see
I love cof-fee, I love tee

このままでも子どもたちは歌えそうです。


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一番多いパターン

2024年04月22日 | 不思議な音の国

6年間「不思議な音の国」を使い続けて、子どもたちの弾き方で一番多い間違いをこちらに書いてみました。

一人でレッスンを受ける生徒さんに特に多いです。毎回直しても、手を持ってもなかなか身に付きません。

鍵盤を腕の重みで下に下ろすのは地面に足を下ろして歩くのと同じです。


実は2月からピアノを始めた姉妹がいるのですが、2人とも初めからなにも直すことがないような手で弾きます。

理解する力も高く、春休みはレッスンを休まれたのでまだ5回しかレッスンをしておりませんが、7歳のお姉ちゃんは既に聞き覚えで3曲弾けるようになりました。5歳の妹ちゃんは2曲ですが覚えが速いです。

覚えただけではなく、綺麗な音で弾いています。


ここまで出来るお子さんはこのメソッドで教えるようになり初めてです。
どう育ってくれるか分かりませんが、才能のある子はスタートから全然違うと知りました。

私の方がこのペースにどう対応していくべきか、どこまで冒険すべきか思案しています。

よくある間違い - 真面目なだけのブログ

練馬区新桜台すぎぶちピアノ教室こちらは生徒さんや保護者の方が今どこまで出来るようになっているか何に気を付けて弾き、練習するかが分かるように作った「不思議な音の国...

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正しく癖付ける

2024年04月20日 | 不思議な音の国

昨秋以降、初めてピアノを習う小さな生徒さんが6人入会され、ワクワクしながらレッスンをしているところです。

しばらく小さなお子さんのレッスンが巡ってくる機会がなかったので、本当に楽しいです。

「不思議な音の国」に私自身が慣れてきて、併用する曲のタイミングもわかり、保育園や小学校低学年の生徒さんが入ってくれないかなと、首を長くして待っておりました。



「不思議な音の国」を使い始めた頃は、標準が分からなかったので、子どもたちが
・手の使い方がどのくらいできれば良いか
・どのくらいの期間で音の出し方が習得できれば良いか
・どんな癖をもちやすいか
・何を優先すべきか

など、気にしなくて良い事、絶対に今直すべきこと、少しずつ直れば良いことの判断がつけられませんでした。


しかし今は、
・この教本を修了した生徒さんがどのような力を付けているか
・直せなかったことがどう影響するか
・見逃していたことによりどのような状態を生んでいるか

など、わかったことがいくつもあります。


その経験に基づき、集中的に行うこと、必ず直さなければいけないことがはっきりし、シンプルにレッスンを進めていけている気がします。

そして、やはり全員が同じようにはいかないこともよくわかりました。

親御さんがレッスンに同伴する必要性がとてもよく理解できたと思います。


正しい身体の使い方の習得は、小さなお子さんが一人でレッスンを受けて身に付くものではなく、実際にレッスンの現場を間近で見ていただき、ご自宅での練習で正しく修正してくださるかたが必要です。

一人でレッスンを受けると多くのお子さんは、違う弾き方をしてどんどん間違えた奏法を身に付けてしまいます。

子どもたちが、どう間違った奏法をするか6年間このメソッドで教えてわかりました。


なので、新しくピアノを始めた生徒さんには、そこをしつこく言い続けています。これは年齢には関係がなく、少し大きくとも間違った奏法で弾きますし、逆に小さくとも驚くほど正しい奏法で弾きます。



それぞれの生徒さんの少し先の姿が見えるようになったので、どう進めて行くと良いかの見通しを持つことが出来てきたと思います。


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不思議な音の国は何が違う?

2024年04月17日 | 不思議な音の国

もうひとつのブログに「不思議な音の国」の教本のことを少し書いてみました。

使い始めて7年目を迎え、他の教本と何が違うかを今ならスパッと書けそうでしたので。


特徴は色々とありますが、何が違うかと言われれば、これかなと。

スパッと書けてはいないかもしれませんが、言いたいことはこれかなと。


これがこれです。
不思議な音の国の特徴 ① - 真面目なだけのブログ
④まで続きます。
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生徒さんの曲

2024年03月29日 | 不思議な音の国

昨年秋頃からピアノを始めた生徒さんが何人かいます。

それでそろそろ、「不思議な音の国 上巻」の作曲のページに進んだ生徒さんが出てきました。


最初に作るのは「ドレ」のみを使った曲。
しばらく進むと「ラシドレミ」の5音を使って作るページがあります。

ここまでで5つの音を習うので、習った音で自由にメロディーを作ります。但し、リズムパターンは指定されています。

私はこれを家で作るよう宿題にしています。
生徒さんが宿題をしてきたら、翌週は私の宿題として連弾と他楽器のアンサンブルヴァージョンに編曲をします。


今週、作ってきた生徒さんがいるので早速宿題をしてみました。
生徒さんが作ってきた時に、どんなイメージなの?と訊きましたら、「最初が暗くて、こっちが明るい」と。

メロディーだけですと、どちらでも伴奏は付けられるので本人がそう思って作ったことは良いことです。私もそのつもりでアレンジできます。

私はメロディーの2小節目の跳躍が気に入っています。
全体にまとまりも良いと思います。


「仲直り」のイメージで作ってみました。



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よっぽど変えようと

2024年03月26日 | 不思議な音の国

今月の途中からレッスンを始めた生徒さん。

レッスンも練習もお家の方が見て下さることは絶対にない事情があるので、「不思議な音の国」は使わないつもりでした。

以前使っていたアルフレッドかバスティンか・・
バスティンは曲が同じ感じでいつも左は和音の伴奏だし、アルフレッドにするかと考えていました。

アルフレッドの一番最初に使うカンガルーの表紙のものにしようと久し振りに中を見ましたら、記憶にあるものより進みが速い。


あら?ゆっくりペースだと思っていたのに・・
曲が少し長いのが気になる程度かと思っていたのに・・

丸6年、「不思議な音の国」を使い続け、この教本のペースにすっかり馴染んでしまっていました。


しかし、久し振りにアルフレッドを見て、このペースでは手を作る前に曲だけが進んでしまうと思いました。

それを考えると、一人で全てやらなければいけない生徒さんには手を作る時間が絶対に必要だと思い、結局「不思議な音の国」を使うことにしました。

手を作る時間が取れないまま進むと、先は見えてしまいます。


「不思議な音の国」の教本は音の読み方を習うまでにけっこう時間をかけます。その間に私は聞き覚えの曲をできるだけたくさん弾いてもらうようにしています。

なぜかというと、音の読みを始める前にピアノを弾く手を大体作ってしまいたいからです。

手の注意をして、音を読んで、リズムも意識してでは、多くの場合手のことが後回しになります。


音符を覚えることは一夜漬けで出来るかもしれませんが、体を発達させることは一夜漬けではできません。時間がかかります。

その時間を考慮した教本が「不思議な音の国 上巻」なのだと改めて思いました。


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あのチェックシート

2024年01月24日 | 不思議な音の国

保護者の方に、レッスンで何をしているかを知ってほしくて「不思議な音の国」のチェックシートを作りました。
また、他の先生に移動された時に、レッスンで何をしてきたかが分かるようにとの考えもありこれを作りました。

せっかくなので、生徒さん自身も読めるようにしました。

役に立ってくれるかなと思いながら、作るだけ作ろう!と自分を奮い立たせ作成いたしました。


昨年末に生徒さんに渡しましたが、予想外に生徒さん自身に役立っています。
保護者の方には読んで下さっているか確認できていないので、ご理解されているか不明です。


チェックシートに何に気を付けて弾いてほしいか書いてあります。

普段のレッスンでしていることしか書いておりませんが、これが文字になり、さらにできたところにチェックを入れ、全ての項目にチェックが入るとスタンプがもらえるとなると、生徒さんは目の色が変わるようで・・

家での練習で、自分自身が先生になっているようです。


先日、ずいぶんと手の使い方や指の支えが良くなっている生徒さんがいました。

とても気を付けて弾いていること、音が綺麗になっていることを褒めましたら、お母様が、この紙を見て、自分で「この手じゃダメ!」とピシピシと自分の手を叩いて注意しているのだとか。

私よりずっときびしい先生です。


紙を渡してさほど時間が経っておらず、終わった所でもまだ全ての項目をチェックしきれていないので、生徒さん自身が「ここは自分は出来ている!」と思う所は、自分から「これは覚えてる」とか「できていると思う」とアピールしてきます。

この積極性、頼もし~


作って良かったです。
この教本だから作れたと思います。

手間が掛かったので、ホント報われた気がします。

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本番前のレッスン

2024年01月15日 | 不思議な音の国

イリーナ先生のレッスン動画。

クリスマスコンサート前のレッスンかと思われる34回目のレッスン。

緊張感が漂っています。
そして、これは歌です。どの音も歌って。なにを意味しているか分かりますか?と、叩いて弾いた音に注意を与えています。

鍵盤を叩くことに対して、イリーナ先生もピアセツキー先生も絶対に許さない姿勢を示されています。


小さい生徒さんや、趣味の大人の生徒さんが鍵盤を突くようにはっきりした音で弾くと、日本では「しっかり弾いている」と逆に褒めたりすることはないでしょうか?

この音は攻撃的でうるさいです。
なのに、狭いレッスン室で大きく聞こえた音が、ホールで聴くと調子が悪いのかと思うくらい全く聞こえなくなります。

狭いところではうるさい、広いところでは聞こえない。
これは必要な音ですか?


どんな音で弾くかは、楽器演奏ではマストです。
それを教えるピアノレッスンが当たり前になる日が来てほしいと思います。

最初からそのようなレッスンをすると、子どもはそういうものと受け入れますが、そうではないスタートを切ると、それは面倒臭いことになります。


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