おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

とても不思議

2024年01月12日 | 不思議な音の国

不思議に思っていることがあります。

不思議な音の国の教本にある作曲のページで起きることについてです。

年が明け、最初のレッスンで昨年秋からピアノを始めた小学2年生の生徒さんのレッスンがありました。

年齢的に話が通じないことはなく、手もしっかりしているので順調に進んでいます。

ピアノを弾く指と手首を早く作りたいので、聴いて覚える曲も弾いています。
3オクターブの音域で、黒鍵をたくさん使うソロ曲を2曲覚えている所です。以前の教本ではこのようなことは不可能でした。指導法を変えたことで可能になりました。

体験レッスンの時に弾きたい曲として、「ねこふんじゃった」が弾ければよいとありました。楽器店で私は教えていますが、スタッフのほうで事前にアンケートを取っていて、その中に弾きたい曲の項目があります。

多くの生徒さんは、ディズニー、アニメ、Jポップの曲を書いてきます。いきなりは無理、という曲ばかりです。そんな中で、「ねこふんじゃった」は異色でした。

変に欲がないので、逆に曲を渡しやすく、教本の曲も聴いて覚える曲も興味を持って弾いてくれている気がします。


その生徒さんに年末に、習った3つの音(ト音記号・ヘ音記号の真ん中のドと一つ上のレ)で曲を作るページを宿題のひとつとして出しておりました。初めての作曲です。

きちんと書いてきてくれていました。


ところが、またこの現象が・・

同じパターンを繰り返しているのです。


不思議なことに、小学生になってから不思議な音の国の教本でピアノを始めたお子さんは、この現象が多いのです。

小学校に入る前のお子さんにはほとんど見られないことが、小学生には多く見られます。

漢字ドリルでもしている感覚なのかと思うほど、同じ音がいくつも続くこともあります。


これは学校教育が生んでいることなのだと思います。
独創性が全くありません。

就学前の生徒さんが、音の順番にこだわって、考えて考えて曲を作って来るのに対し、小学生、特に2年生以上になると皆このような状態です。

以前、生徒さんが作った曲を「おとのくにへ」という連弾曲集にしましたが、選んだ曲は全て小学1年生以下の生徒さんの曲です。
学年で選んだわけではなく、魅力のある曲を選んだ結果そうなりました。


前述の小学2年生の生徒さんは、宿題を次のレッスンまでにきちんとしてきてくれたので、伴奏を作りました。

この先、上巻であと2回曲を作るので、変化があった方が音楽は面白いものが出来ることを次のレッスンで助言しようかと思います。
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消しゴム鉛筆の使い方を改める

2023年12月21日 | 不思議な音の国

消しゴムのついた鉛筆。

イリーナ先生の教本を使っていらっしゃる先生は、この消しゴム部分をレッスンで使われていると思います。

ロシアンメソッドといわれているもので教えていらっしゃる先生は、おそらく一度は使ったことがあると思います。

なぜなら、このメソッドの生みの親ともいえるアルタバレフスカヤの作ったピアノ導入教本にその写真があるからです。



少し前に見直したピアセツキー先生のレッスンでは、この鉛筆を使う時に、生徒さんの指の下から軽くあてるだけにしていました。

そして、指の3つの骨が見えるようにして、とおっしゃっていました。

この鉛筆を使って指を強くするわけではありませんでした。
というより、そのような練習もできると思いますが、どのような指の状態でピアノを弾くかを生徒さんに知ってもらうことが先決です。

この消しゴムを力いっぱい押し付ける子どももいます。
その指でピアノは弾けない、というほど指が反り返った状態で押してしまいます。


それがあるので、実はこのアイテムは最初の数回しか、私は使っておりませんでした。

しかし、ピアセツキー先生のやり方を拝見し、早速生徒さんたちに「指には3つの骨がある。ピアノを弾く時はこの骨が見えるようにする」と1本1本の指に消しゴムをあててみました。

そうしてピアノを弾いてもらいましたら、驚いたことに全員、ピアノを弾く指で弾きました。(全員というのは、ピアノ歴3~4カ月の未就学児以外です)

関節は意識で保てるのかと、そうだったのかと、今頃知りました。


一人一人の生徒さんに消しゴムを軽く当ててみて分かったことがあります。

まず、全員3の指だけはピアノを弾く指になっていて、消しゴムを軽くあてただけで指が強くなっているのが分かりました。

他には、
2の指の第1関節が見えない生徒さんが割といる。
左手の第3関節が弱い生徒さんが多く、そこが保てないと他の関節もユルユルになりやすい。

第3関節の大事さは先生方はご存知だと思いますが、こうも指全体に影響するのかと思いました。

これでは自分の腕の重さに耐えることは出来ないので、生徒さんには、自分でもう片方の手で自分の腕を支えて練習してもらうことにしました。

支えた時の弾きやすさは全員実感できていました。
その感覚になるように支えなしでも弾けるようにします。1小節や2小節に区切って。

弾きやすくなると、音の粒もきれいに揃います。
ガタガタだったメロディーが美しくなります。


どうも私は大雑把なところがあって、その内できるだろう、と思ってしまいます。

その内はない、とこのメソッドに変えて痛感していたのに、喉元過ぎると・・です。

ピアノを弾く大元である指を作るところは、徹底してやらなければいけませんでした。


鉛筆消しゴムでレッスンをしながら、子どもは素直でいいもんだ、と思いました。
みんな、面倒くさがるかと思っていたのですが、弾きやすくなるし、音が変わることが本人たちも分かるので、嫌ではなかった様子です。


あと、不思議な音の国のチェックシートっぽいもの。
下巻も作りました。

下巻はほとんどの生徒さんが半分以上進んでいるので、作っても使わないかもと思いながら一応作ってみました。

そして、下巻を使っている生徒さんたちに渡してみましたら、案外復習に役立ちそうです。

本人たちもこれがよくわかっていなかった、というのが確認でき、私が言葉で質問するより紙に書かれたものの方が良さそうです。

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作っちゃいました

2023年12月18日 | 不思議な音の国

不思議な音の国 上巻のチェックシートのようなものを作ってしまいました。

6枚にもなってしまったので、閉じてノートのような感じにするつもりです。


思い付くまま書いていきましたら、10のステップになりました。
各ステップにいくつかの項目があり、それが全てクリアできたらそのステップは合格。


これを作った目的は、レッスン室にお入りにならない保護者さんに何をレッスンでしているかを知ってほしかったからです。

また、生徒さんが引っ越したり、曜日移動をして他の先生に変わった時に、何をしてきたかそれを見て頂ければわかるとも思いました。

さらに、先に進んだとしても、前の方で何が出来ていないかチェックすることもできます。先に進むと、やったことは全て出来ていると勘違いする生徒さんがいるので、自分が不十分であるものを認識してもらえるかと、少しだけ期待しています。


「不思議な音の国」は、他には代えがたい素晴らしい教本です。
しかし、メジャーとは言い難く、どのような内容の本かは使ってみなければわからないというのが現状だと思います。

一般的な教本は、どんな曲を弾いてきたかを見るだけで内容が分かります。

見ただけでは内容が分からないのが、「不思議な音の国」のウィークポイントかもしれません。

それ以外は、Strong Pointsしかない


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動かしすぎはNG!

2023年12月04日 | 不思議な音の国

イリーナ先生のミラちゃんレッスン動画が少し間をあけて再開されました。

下巻に入ったところで間が開いたので、上巻だけのレッスンを公開するだけなのかな、と思っておりましたが、さすがイリーナ先生。

出し惜しみしません。


下巻はノンレガートを2曲弾いた後は、まずはレガートの弾き方を覚えます。

最初は2音のレガートです。


こちらの動画は先に進み、3音、4音のレガートに進んでいます。

ここで問題になるのが、レガートは横に手首を動かせばよいと間違えて覚えてしまうことです。

隣同士の2音に関しては下げて上げるだけです。


私のところにも、やたら手を横に動かしてしまう生徒さんがいます。
グルグル方向転換させて、音がグワッ、ンニャとします。

このメソッドで教える前までは手首を使えない生徒さんが多数いました。
それがあったので、動かさないよりまだマシかと私も甘く見ていました。

2年位前からそれが気になり、その生徒さんにはここは動かさないで、と動かさないことを教えている始末です。

潜水して進む感じで弾くべきレガートはたくさんあります。

コツは腕の重さをスラーの頭でストンと載せること。
それが浅いと何度も水面に顔を出して息を吸う金魚のようになってしまいます。

水中に酸素が少ないと金魚はそうなるそうです。


最初に習うノンレガートは基礎中の基礎。
スライムを使って深く弾く感覚をつかむのも基礎。

ピアノも他の楽器のように音を出す基礎が、習い始めにきちんと行われる日が来てほしいです。


自分が教わったことが、永遠に不滅ではないと気付いてほしい、と自分のことは高々と棚に上げて偉そうに思うのです。




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スケールの指使い

2023年11月29日 | 不思議な音の国

不思議な音の国下巻のスケールに進んだ小1の生徒さん。

この教本のワークブックにスケールの指使いを書くものがあるので、五線のノートに同じように音符を書いて、その上に指使いを楽譜を見ずに書いてもらいました。


スケールの練習は2週間くらい前から始めています。

指使いはしっかり覚えられています。
1の指をくぐらせる時にドーナツ作ってをしているので、肘を開いたり手首をヨッコイショともしていません。

ただ、指先は伸びがちな生徒さんで、これは私がまだ小さいからと、同じことを何度も注意できなかったのがいけないのです・・


指先のことは問題ですが、この教本で育っただけあり、滑らかに弾けています。指先に腕の重さを載せられたらもっと音がクリアになると思います。


この生徒さんに、教本を見ずに指使いを書いてもらいました。
何度も空中で弾きながら書き進めておりました。

それを見て、これはいい と思いました。
何度も自分で指使いを確認できますし、鍵盤を頭の中に浮かべて書くだけで何度も練習できます。


5線のノートに綺麗に指使いを書いてくれたので、次のレッスンまでにそのノートを見ながら両手で弾いてくることを宿題にしました。

教本は右手と左手の楽譜が少し離れていますが、2段の5線ノートに書くと見やすいです。


と、今頃こんなことに気付きました。



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理解+運動

2023年11月26日 | 不思議な音の国

楽器の演奏は知的作業が必要なものであると同時に、子どもが習う比率の多いピアノやヴァイオリンは運動の力も必要になると思います。


夏からレッスンを始めた年長の生徒さん。

不思議な音の国を使っています。
理解する力は驚くほどで、音の読みはこれからですが、ステップ·スキップ、線·間の区別もつき、上行·下行も聞いても分かる、と教える側にとっては嬉しい限りです。

ところが、上から腕を下ろす、指先で支えることはなかなか身に付きません。
すぐにモンスターの手になります。

指先の支えがフニャフニャなので、そうなるのだと思います。

頭でどこを弾くということがすぐに分かってしまうと、何度も弾くことを怠るので、体づくりが遅れるのです。


腹筋が1回もできなかった人が毎日続けていたら1回できるようになるのと同じで、楽器を演奏する体を作るのも、一朝一夕ではできないのです。

楽器は厄介なことに、体づくりができないまま進むと悪い癖になり、上手く弾けない原因になりストレスを抱えることになります。


イリーナ先生のレッスンを拝見すると、頭も耳も体もバランスをとって発達するよう進められていて、自分の教え方の下手さ加減を実感します。


子どもに教えることの難しさを今日も感じたのでした。

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3つの黒鍵で

2023年11月19日 | 不思議な音の国

イリーナ先生のyoutube で公開されているミラちゃんのレッスン動画が、とても参考になっています。


私のところで新しく習い始めた生徒さんたちが、まだ音の読みまで進んでいないので、その前の段階で取り入れたことが2つあります。


ひとつは3つの黒鍵の聞き取り。

上巻のワークブックにこのような課題があります。



これを使って、弾くだけではなく聴く練習ができます。
同じ頃に始めても、聴くことは生徒さんによって既に差があります。

音がずれてはいるものの音の動きは分かっている生徒さんもいれば、動きも音も全く分からない生徒さんもいます。1音だけ弾くと当てられる生徒さんもいます。

今更ですが、この初歩の段階で既に違うのだと少し驚いています。
聴き取る力はあった方が良いので、これを続けながら聞いて覚える曲も多めにやろうと思います。


もうひとつ取り入れたのが、できるだけ毎回、鍵盤のドレミの位置を覚えるために連弾で一緒に弾くこと。
音階を弾くのではなく、ひとつの音を選び1オクターブ離して両手で交互に弾きます。

ここでも既に差が出ます。
伴奏を聞いて一瞬でテンポをつかみ上手く合わせて弾ける生徒さん、テンポはつかめないものの最後まで両手交互には弾ける生徒さん、テンポがつかめず私の伴奏につられ真似るようにグチャグチャに弾く生徒さん。


グチャグチャになる生徒さんは弾く前の段階が必要になります。

音楽やメトロノームに合わせて手を叩く(部屋が広ければ歩いてもらえます)、童謡を多めに歌いテンポを感じ取ってもらう(手遊び歌は良いと思います)、伴奏はCD に任せて一緒に手を動かして弾く(手を動かすとテンポに乗れない場合もあるので生徒さんの手を持って弾きます)。

白鍵が分かるようになってきたら、聞き覚えの曲も音名で歌いながら覚えられます。



私は今できることに目を向けてレッスンを進めていたなと思います。
苦手なことはもう少し経ってから力を入れれば良い、と考えていた節があると気付きました。

時間が経てばその内できるようになること、時間の経過が必要なこと、今から対策を立てられることの区別をはっきり持ってレッスンを計画しなければと、今頃になって思いました。

レッスンの手法に気が向いていて、方法の問題で生徒さんが伸びないのかと考えていたかもしれません。
そんなことにも気付かされたイリーナ先生のレッスン動画でした。

普通の生徒さんの日常のレッスンを、こんなにたっぷりと拝見できることは珍しいことだと思います。学べることがたくさんあると思いますので、是非ご覧になって頂きたいです。

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終わったわけではなかった

2023年11月07日 | 不思議な音の国

ミラちゃんの第26回のレッスンを拝見しましたら、上巻が終わったわけではありませんでした。

日本版では「村長さん」となっている曲を弾いています。

上巻の曲を一通り譜読みしたら終わりという形にされていただけで、修了したわけではなかったようです。
5歳になった最初のレッスンで新しい本を渡したかったのかもしれません。


絶えず復習をしながらレッスンを進められているので、下巻に入り上巻の曲を弾いたからと言ってミラちゃんにはいつものことです。

なるほど。
復習は本をまたいでして良いわけです。

生徒さんに終わったのに「なんで~?」なんて顔をされることを私は恐れていました。始終、復習を取り入れていればこのようなことは可能なのです。



キラキラ星は教本のト長調で弾いています。

下巻に入る前に、今まで習った音の読み方を入念に復習しています。

またしても参考になりました。
どこまでに何を確実にしておくかを考えて進めていらっしゃることが分かります。


私のように、その内覚えるとか直せるとか思いながら取り敢えず先に進んでいるわけではないのです。

音符を読む前までには、腕・手首・指先をどうするかは分かるようにし、その後はその都度、力みがないように直されたり、指先の支えの注意をされています。

上巻が終わる時には、習ったリズムの名前・長さ、音の読みは完璧に分かるようにされています。まだ小さいからという甘やかしはなく、覚えられると信じて指導されています。


大いに反省です。
いつまでも中途半端な事態を招いていたのは私自身にありました。

勝手に覚えてくれる生徒さんは手が掛かりませんが、そうではない生徒さんには何度も復習をして、集中して学ぶことを促さなければいけないとはっきり分かりました。

どうして覚えないのかな?ではなく、何度もレッスンの度に復習すれば良いのです。

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こいぬたちのワルツ

2023年11月06日 | 不思議な音の国

不思議な音の国上巻を使っている間に弾くことのできる、聞き覚えの曲がいくつかあります。

イリーナ先生も色々とされていますが、全く同じものでなくとも良いわけです。


私はよく、「こいぬたちのワルツ」を弾いてもらっています。
はじめの一歩にも載っている曲です。

よく知られている「チョップスティックス」「トトトのうた」のことです。これを両手同時に弾かず左右右と弾いていきます。


鍵盤のドレミの位置を覚える段階で使えます。
目的はそれだけではなく、指先の支えや腕の重さを使って弾くことです。

この曲は3の指で弾いた方が良いです。
よく2の指で弾いてしまう生徒さんがいますが、そうすると大抵鍵盤の端を手首を低くして弾いてしまいます。

これでは腕の重さが鍵盤に載らないので、3の指で鍵盤の真ん中を弾くようにすると良いと思います。


私はこの曲を弾いてもらう時に、こちらの楽譜を渡しています。

音符の読み方はまだしていない段階なので、これは絵を見てもらうために渡しています。

手前のダックスフンドは耳をかじってケンカしています。
これは最初がファソソと隣同士でぶつかっているので、「なんだよ、ぶつかるなよ」と言っているのかも、と話します。

奥の白い犬は仲が良さそうです。
これはミソソと3度離れた所を表している設定にして、鍵盤がひとつあいていると「仲良しな音がする。少し離れたから踊りやすくなったのかな」と話しています。

そのあと少しずつ音は離れて、最後は遠くなってバイバイ。


この曲は初めから全部やると覚えにくいところがあるので、後半の8小節から覚えてもらうと上手く行きます。

後半を覚えたら、「もっと長く弾くことが出来るんだよ」と言い、「離れて寂しくなったから、少しずつ近付いてまた最初と同じように踊るの」と言って、覚えにくい所をやると上手く行きます。

あの折り返しの所です。ドを何回弾くか分からなくなり、どこを弾くか覚えにくい所です。


曲を覚えることだけが目的ではないので、良くない弾き方をしていたら必ず直す必要があります。と、イリーナ先生の動画を拝見して私は甘々だったので、自分に言い聞かせることにしました。

腕の力みや指の力み、指先の支え等は出来るだけ早く直す必要があり、直りが速いほど他のことに時間が使えます。


イリーナ先生のレッスン動画を拝見して、上巻で習わない弾き方だからまだやらないでおこうと考える必要はないのだということも分かりました。

短いレガート程度は、「さあ、ねましょう」の全音符で腕を外側に開くことをしたら出来るわけです。


やりたいことがたくさんあります。
上巻の生徒さんのレッスンが待ちきれません。

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結構あっさり

2023年11月05日 | 不思議な音の国

ミラちゃんの第24回のレッスンを見終え、25回目を少し見ましたら、5歳になっていました。この間に誕生日を迎えたのですね。

そして、第25回のレッスンの初めに耳で覚えたハ長調のキラキラ星を弾き終えたところで、上巻修了。

あら・・

あっさり


楽譜はト長調なのですが、本人が自ら弾いていた調性なので、それを変えることはなさらず尊重されたのだと思います。



上巻修了に24回かかっているということは、週2回が月に3週で計算すると月6回レッスン。ということは、4カ月で上巻修了。

投稿日をチェックしてみましたらやはり4カ月。

途中、イリーナ先生の3週間の休暇はあった気がしますが・・


私の生徒さんは週1回レッスンですので、上巻修了に平均8カ月かかります。
ということは、進みが遅いわけではない・・
私も途中で休みが2~3週入りますし、条件は同じです。

ホッ

速い生徒さんは16回で終えているので、週2ペースにしたら2カ月半弱で上巻が終わっていたことになります。

凄い・・


速いことが良いという意味ではありませんが、その生徒さんたちは優秀だったのだと今頃わかりました。ミラちゃんより1~2歳上ではありますが・・

そして、他の生徒さんたちも特別時間がかかっているわけではなかったと言えます。今頃になってもっともっと褒めておけば良かったと思いました。

私自身も、のらりくらりと時間をかけ過ぎていたわけではないと、5年目にして少し自信が持てました。


しかし、内容は薄いのが私のレッスンです。


イリーナ先生のレッスンを拝見すると、予習に関してはあまり手取り足取りしておらず、1回一緒に音を読んだら後は家でやって来てという具合。どんな曲か弾いて聴かせることも、最初の頃は少しされていた気がしますが、後半はほとんどされていなかったと思います。

参考になったのは、復習に力を入れていること。
家でランダムにページを開いて習った曲を毎日弾いてね、とミラちゃんに言っています。

聞き覚えも少なくなく、5曲は覚えてもらっていたと思います。すぐに終えた曲もあれば何度もレッスンで弾いてもらっていた曲もあります。


レッスンを要領よく進めること、音の美しさに関しては見逃さない、集中力を持ってレッスンに臨んでもらう。

生徒にできることは本人の力に任せ、先生は専門家でなければできない注意をする。この段階では深く美しい音で弾くことを絶えず促す。

レッスンが週に1回と2回では、分かるようにして帰すことに差が生じるものの、私自身は生徒さんを手伝い過ぎていたようです。


下巻からのレッスンも楽しみです。
まだ投稿スピードに追い付いていないので、まだまだ頑張って見なければ


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アーティキュレーションを聴く

2023年10月31日 | 不思議な音の国

ミラちゃんの第22回のレッスンを拝見しました。

英語版では「ファ」は「F」なので、音のキャラクターはFrogです。

不思議な音の国上巻は全曲ノンレガートなのですが、Frogが出てきた所で動画ではスタッカートを弾かせています。


下巻で行う手首にカエルをのせて飛ばす練習はここではしておりませんが、聞き覚えで2音のレガートもイリーナ先生はここまでで既にされています。

3つのアーティキュレーションをこれで経験したことになります。

そして、この3つのアーティキュレーションの聴き取りをされています。


私は上巻の内はノンレガートしかしていないので、その奏法をノンレガートと言うことは教えておりません。

下巻のレガートが出てきた所で、今までの弾き方はノンレガートと言うとやっと教えています。


教本に沿って教えることに忠実過ぎたかな、と思っております。
ただ、私の生徒さんは上巻が終わっても、腕や手首、指先が良く使えてはいないので、ノンレガートで手一杯ではあります。

イリーナ先生のレッスンを拝見すると、手の使い方は階段の白黒丸までにはほぼ習得させ、そのあとはその生徒さんの癖を直しています。


初めてのレッスンから腕を使ったピアノの弾き方をしっかり教えることが日本にはなかったので、そのことで頭がいっぱいになっておりましたが、そのようなことは当たり前の基本で、このメソッドだから可能なことをもっと取り入れていかなくてはもったいないと思いました。



I like coffee.I like tee.は黒鍵で遊べる曲です。ピアノサファリ レベル1 レパートリーにも載っています。私は偶然持っていたドイツの導入教本でこの曲を知りました。ドクター・ファウストという題になっています。

変奏して行ける楽しい曲で、30年位前に作曲のセンスを持った年長さんが自分で作った変奏を3つ続けて発表会で演奏し、連弾で一緒に弾いたことがあります。

当時は黒鍵をノンレガートで弾くレッスンがあることを全く知りませんでしたので、ただ遊びでこの曲を弾いてもらっていました。

イリーナ先生はこの曲で1の指を使うことをされています。

同じ曲でもどう使うかで学べることが違うという・・

ミラちゃん、この曲が気に入ったようで弾くのをやめられないようで。
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ジャンプする魚!

2023年10月30日 | 不思議な音の国

ミラちゃんの第21回目のレッスン。

この事に私は気付いていませんでした。
そして、このお話に感動!


新しい強さ、mfとmpを覚える章に「川はながれる」という曲があります。

イリーナ先生は「お城の川に魚が住んでいます。魚は水の中を泳ぐだけではなく、時々飛び出してお互いを飛び越えて遊ぶのが好きです。」とミラちゃんに話します。



この曲で初めてスキップの音が出てきます。

が、

そのことに私は初めて気付きました。


この絵を見て、生徒さんの誰かが5線のようだと以前言ったことがあった気がします・・

私は随分デザインされている川の絵だ、くらいにしか思っておりませんでした。

よーく見ると、2匹の魚が線の音にいて、一段抜かし、ひとつ跳びの音になっています。

イリーナ先生はミラちゃんに、「ふつうは線・間・線・間だけど、これは線・線になっています。なにをとばしましたか?」と質問。

ミラちゃんは「間(スペース)」とちゃんと答えています。


さらにさすがだと思ったのは、ピアノでスキップ(ひとつ跳び)してみましょうと弾かせています。

私は自分で弾いて説明はしたことはありますが、この段階で生徒さんに弾いてもらったことはありません。

さらにさらに、耳でステップとスキップの聞き分けをしています。


私は、新しいことが出てきた時にひとつやるだけで精一杯だろうと勝手に思ってしまい、それに関連したことを試すことを全くしなくなっていました。

生徒さんに力を付けてやれないのは、私に問題があるからだとイリーナ先生のレッスンを拝見して気付かされています。



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そういう使い方か

2023年10月28日 | 不思議な音の国

不思議の教本の他に、Musical Journey のシリーズがあります。

以前は、ソロ、エチュード、連弾とロシア方式で分かれておりましたが、現在はそれらが1冊にまとまっているオールインワンがあります。

1Aが最初にでき、少し経ってから1Bが完成しました。

1Aは不思議下巻が終わってからでは内容が少し易しいのですが、音の高さは下巻では習わない音が出ています。


どのタイミングで使ってほしいとお考えなのだろうと、不思議下巻の途中でソロを使い始めた生徒さんが2人だけいたのですが、2人ともその曲集はいつの間にかやらなくなってしまいました。

エチュードは最後まで終えた生徒さんがいます。その後、ツェルニーの「やさしい20の練習曲」に進み、最近それが終わったので、同じくツェルニーの「第一課程練習曲 Op.599」に進むことにしました。

このエチュードの最後の方はツェルニー30番位か、それより少し難しい位です。音楽としては30番より第一課程の方がずっと良いです。

エチュード1Aに関しては、ゆっくり進む生徒さんには良いと思います。


使うタイミングが謎だったソロ1A。
動画を拝見していてわかりました。全て楽譜を読ませて使うわけではなく、聴いて覚え、広い音域を弾かせて腕を使えるようにすることに役立てると。

ミラちゃんのレッスンをやっと20回まで拝見しましたが、教本以外の曲は聞き覚えです。
教本より音域が広く音の跳躍も広い曲を、正しい腕の使い方、しっかりとした指先で、美しく深い音で演奏することをさせています。

きちんと弾けるまでそのような曲を複数持たせ、1回のレッスンで長い時間はかけていらっしゃいませんが、レッスン回数は決して少なくないと思いました。


イリーナ先生のレッスンを拝見して、ロシアの子どもたちのピアノの力の伸ばし方がわかってきた気がします。

何をやらせるかだけではなく、どう取り組んでいくかが綿密に考えられ受け継がれているのだと思います。


ピアノ教育の歴史、伝統の差を、彼女のレッスン動画を拝見すると嫌でも感じます。

自分が情けなくなります・・

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音当て

2023年10月25日 | 不思議な音の国

この所イリーナ先生のレッスン動画の話ばかりですが、とても参考になっています。

4歳のミラちゃんに、3つの黒鍵のどれを弾いたか当ててもらうことをしている場面があります。

聴音をこのように始める方法があるかと気付かされ、入門して間もない生徒さんに今度してみようと思っています。


今日は、下巻に進んだ生徒さんに同じ要領で音当てをしてもらいました。

E-durの曲が不思議下巻になるとあります。調号は使わず臨時記号で書かれています。

黒鍵の音が入ると、その場所を気に掛けるだけで耳でその音を聞こうという神経が働かない生徒さんがいます。

気持ちはわからないではありませんが、それですと家で練習する時に、黒鍵の場所がわからなかったと言って弾いてこない場合があります。

大体、耳を使わない生徒さんは練習量が足りないので耳がうまく育たないのですが・・


そこで、E,Fis,Gisの3音を選び、どれを私が弾いたかを当てるゲームをしました。
1音が全部当てられたら2音続けたものを当ててもらいます。

そうして新しい曲を予習で弾いてもらいましたら、本人は納得の表情で満足気。これなら自分で練習して来られるという顔でした。


音は読めても、その音が頭の中で鳴らない生徒さんは、レッスンで弾いて聴かせても「どんな曲かわからなかった」と言って、練習して来ないことがあります。

間違ってでもいいから弾いてきてとは言いますが、未知のものを一人の力で解明する気力はなく、親御さんも放置されてる場合が多いのでモチベーションはゼロ。

このような生徒さんは、レッスンでしたいことがたくさんあっても、ひとつのことに時間がかかってしまい、結局力を付けられなくなります。


この差は、習い始めて2年くらいで大きく出ます。

最初は皆、似たようなものです。
初めから読むこと、聴くこと、歌うこと、弾くことが全て出来る生徒さんは滅多にいません。

年齢が小さいほど時間がかかります。
しかし、親御さんが1年半~2年半練習をサポートして下されば、いつの間にか4拍子揃って出来るようになります。

一人でなかなかできない、と嘆いていらした小1の娘さんのお母様が、
「自分で両手にして弾いてるし、音も一人で読んで歌の音程も取れてるし。最近わかってきたようで、やっと」と仰っていました。

3歳10カ月の時にピアノを始めた生徒さんです。

私にはやっとではなく、音楽の力は身に付くのに時間がかかるので通常なのですが、その間、何度も娘さんと喧嘩したり、口出ししないように我慢したり、どうやってやる気を出させるか悩んだり、とお母様の奮闘ぶりも知っています。

それがあったからこその、「わかってきた」なのです。

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音が増えてくると

2023年10月24日 | 不思議な音の国

「不思議な音の国」は、真ん中のドから反進行で音が増えていきます。

ミラちゃん、ト音記号のドレミ、ヘ音記号のドシまでは割りと良かったのですが、ヘ音記号のラが加わってから少し混乱気味。

今回の動画は第18回ですが、前回からあやしくなっています。
指使いも見られなくなってきています。


これは誰にでもあることです。それにミラちゃんはまだ4歳。
ひとつずつ音が増え、鍵盤のドレミの位置もちゃんと覚えられていて、そしてかなり丁寧にレッスンが進められ、何度も過去に弾いた曲を復習していても、楽譜を読むことがこの年齢のお子さんには容易なことではないことがわかります。

前回から更にイリーナ先生は丁寧に音の読みをレッスンされていますが、この回もそうされながら一言注意されています。

「私はあなたが考えてから答えてくれることをいつも望んでいます。まず質問に集中して下さい。当てずっぽうがときどき当たることもありますが、それは正しい答を覚えていないからです。」

4歳のお子さんにこの言葉を言いたくとも、「まだ小さいから」と私は言えないことがよくあります。そして、どの先生もあると思うのですが、自分の教え方が良くないのだろうと。

そうして、そのうち分かるようになる、と思っていると分からないことが山積みになって行くのです。

言うべき事は言わなければ、と動画を拝見していて思いました。
小さなお子さんでも赤ちゃん扱いされることを嫌う欧米と、子供の方は自分はもうお兄ちゃん・お姉ちゃんだっ、と思っていても親がそう扱わない日本では状況が異なるかもしれませんが、一人前として認める態度は必要です。

英語版では、ミはEagle 、ラはAntにキャラクター設定されています。英語の「E」「A」は発音が似ているので少し混乱するのかもしれません。

日本版は「ミミズク」と「ライオン」です。

丸の位置の認識と文字の認識、発音の認識がピタリと揃うと本人が分かってくるのだと思います。



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