おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

子供のためのコンチェルト楽譜到着!

2018年03月05日 | 楽譜の話題
中級の子供のためのコンチェルトがアメリカや東欧の作曲家によって作られています。

その中のキャサリン・ロリン「コンチェルト・ロマンティック」とユーリ・ポルーニン「コンチェルティーノイ短調」を取り寄せました。


コンチェルティーノの方が少し難しいです。
ブルグミュラー25の練習曲を無事に終えた生徒さんでしたら弾くことができます。

単一楽章で22ページありますのでこの長さに耐えられるかです。
そしてソリストがほぼ弾き続けます。
その意味では一人で弾いても曲の全体像はつかみやすいです。

一方、コンチェルト・ロマンティックは3楽章形式。
一つの楽章を弾くだけでもコンチェルトの醍醐味を十分に味わえます。

古典的な急-緩-急で書かれています。
第1楽章はドミナントから始まります。この楽章の最後はシューマンのコンチェルトを思い出させます。イ短調です。
第2楽章はハ長調。シューマンの幻想曲の終楽章の冒頭に似た感じで始まります。
終楽章はタランテラです。イ短調。

形式も主題も非常にわかりやすいです。

ショパンのワルツ、ノクターン、エチュードを無理をして弾かなくとも、今ある技術や音楽性に磨きをかけ、曲を十分に理解して演奏でき、しかも美しく華麗でダイナミックな音楽を堪能できます。
ソナチネを何曲か弾いていてスケール、アルペジォの基礎がある生徒さんでしたら全楽章弾くことは困難なことではありません。

練習時間が取れない高校生以上の生徒に全楽章弾いてもらおうかと考えている所です。
レッスン室にピアノが2台ないので、オケ伴を録音しようと思っております。
ただ、長い休みやカデンツァは生徒のタイミングで録音することは難しいので一旦再生をストップさせると良いのかなぁと、思案中です。



中級や上級に入ったばかりの生徒にこれまであまり良い曲を渡すことができずにおりましたが、ゴリン先生やモスクワの先生方の動画で多くの曲を知ることができました。

Aleksandra Stonaitytė - Y. Polunin • Concertino for Piano and Orchestra in A minor

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