4歳半くらいになるとピアノの鍵盤の右側が高く、左側が低いということが大体一致してきます。
楽譜は左から右に読むので、小さな生徒さんにとってこのような図は初めのうちは混乱をします。
右に進めば高くなるはずなのに、上の曲は階段が低くなっています。
小さな生徒さんには「???」です。
この後、線の音、間の音の場所を判別することに苦労したり、それが分かっても順番に書くことに一苦労。ましてや、一つ飛びなど理解するのはとてもたいへんなことです。
4歳未満の生徒さんは数字もまだ書けないことが少なくありません。
そのような意味でもピアノはあまり早くから習う必要はないというのが個人的な考えです。
週に1回の短いレッスンでこのことを理解するには長い期間が必要です。
そうはいっても私は生徒さんを選べない所で仕事をしているので、何とか工夫をしなければなりません。
今はロシアンメソッドのおかげで、読めなくとも聞き覚えで正しい奏法を身に付ける方法を知りましたので、以前のように読めなければ進めないという考えはなくなりました。
さてさて、フォルマシオン・ミュジカル。
ヨーロッパでは図形の認識ができる年齢からレッスンを始めることが多いので、これも大抵5歳以上を対象にしています。
その前提ではありますが、小さな生徒さんに何とか理解してもらえる方法を模索する必要が私の場合はあります。
F.M.のテキストにこのようなものがあります。
ド~ン!
音の高さがブロックの積み重ねであらわされています。
少し立体性があります。
高い音の下にはこんなにたくさんの音がある。
たくさんの音の上に高い音はある。
このことを理解してもらえれば、最初の画像で紹介した、右に進むのに音が低くなることをわかってもらえるかもしれません。
今月4歳になった2人の生徒さんがいます。
2人ともこの夏からレッスンを始めました。
ちょうど、最初にご紹介した画像のページから線間に進むところです。
この年齢の生徒さんには難しい所に入ります。
高い、低いの聞き分け、上行下行の聞き分け、階段を見て歌うことはできているので、今度はそれをピアノ上に移し替える段階に入ります。
耳が作られてくると、これも使えるかなと思っております。
ブロックの次のページにある、サン・サーンス「動物の謝肉祭」のピアニストの曲です。
音は読めなくて良いのです。下段にある山型になっている音符が上行下行で聞こえてくれば良いのです。
音楽、特にたくさんの音を扱うピアノは空間認知の能力が必要です。
頭の中で音を立体化する、目に見えるものを見えないものと結びつける能力がどうしても必要になります。
その能力は3~5歳に目覚ましく開発されるそうですが、それは最初は身体を運動させることで開発されます。
まずは子供たちには、遊んでほしいというのが私の考えです。
小さな頃からピアノを始めるメリットは36年教えてきて、未だに感じられません。
ド~ンとブロックのあるテキストはこちら。
https://www.henry-lemoine.com/fr/catalogue/fiche/29091
楽譜は左から右に読むので、小さな生徒さんにとってこのような図は初めのうちは混乱をします。
右に進めば高くなるはずなのに、上の曲は階段が低くなっています。
小さな生徒さんには「???」です。
この後、線の音、間の音の場所を判別することに苦労したり、それが分かっても順番に書くことに一苦労。ましてや、一つ飛びなど理解するのはとてもたいへんなことです。
4歳未満の生徒さんは数字もまだ書けないことが少なくありません。
そのような意味でもピアノはあまり早くから習う必要はないというのが個人的な考えです。
週に1回の短いレッスンでこのことを理解するには長い期間が必要です。
そうはいっても私は生徒さんを選べない所で仕事をしているので、何とか工夫をしなければなりません。
今はロシアンメソッドのおかげで、読めなくとも聞き覚えで正しい奏法を身に付ける方法を知りましたので、以前のように読めなければ進めないという考えはなくなりました。
さてさて、フォルマシオン・ミュジカル。
ヨーロッパでは図形の認識ができる年齢からレッスンを始めることが多いので、これも大抵5歳以上を対象にしています。
その前提ではありますが、小さな生徒さんに何とか理解してもらえる方法を模索する必要が私の場合はあります。
F.M.のテキストにこのようなものがあります。
ド~ン!
音の高さがブロックの積み重ねであらわされています。
少し立体性があります。
高い音の下にはこんなにたくさんの音がある。
たくさんの音の上に高い音はある。
このことを理解してもらえれば、最初の画像で紹介した、右に進むのに音が低くなることをわかってもらえるかもしれません。
今月4歳になった2人の生徒さんがいます。
2人ともこの夏からレッスンを始めました。
ちょうど、最初にご紹介した画像のページから線間に進むところです。
この年齢の生徒さんには難しい所に入ります。
高い、低いの聞き分け、上行下行の聞き分け、階段を見て歌うことはできているので、今度はそれをピアノ上に移し替える段階に入ります。
耳が作られてくると、これも使えるかなと思っております。
ブロックの次のページにある、サン・サーンス「動物の謝肉祭」のピアニストの曲です。
音は読めなくて良いのです。下段にある山型になっている音符が上行下行で聞こえてくれば良いのです。
音楽、特にたくさんの音を扱うピアノは空間認知の能力が必要です。
頭の中で音を立体化する、目に見えるものを見えないものと結びつける能力がどうしても必要になります。
その能力は3~5歳に目覚ましく開発されるそうですが、それは最初は身体を運動させることで開発されます。
まずは子供たちには、遊んでほしいというのが私の考えです。
小さな頃からピアノを始めるメリットは36年教えてきて、未だに感じられません。
ド~ンとブロックのあるテキストはこちら。
https://www.henry-lemoine.com/fr/catalogue/fiche/29091