今回はとても役に立ちました。
レッスンのみならず、自分自身の役にも立ちました。
レッスンに関しては、スケールの導入法が工夫されていました。
単純にすぐにスケールの指使いを覚えるだけではなく、その前段階が参考になりました。
下巻の最後の方は歌詞のない曲があります。
そのような曲は生徒さんと歌詞を考えて作ってみることを推奨されています。
下巻にあるエチュードという曲は、アーティキュレーションを入れ替えたり、強弱を変えたりということも参考になるお話でした。
4,5度音程の伴奏が出てきますが、この練習法もなるほどでした。
生徒さんに任せるのではなく、こちらから丁寧にアプローチする方法があります。
第20章ではクリスマスプレゼントにアクセントやテヌートをもらいますが、その弾き方を丁寧に教えて下さっています。
日本の先生の多くはこのような教え方は出来ていないかもしれません。
その記号の意味をレッスンでただ繰り返しているだけ、ということはないでしょうか。
この教本を使う前の私はそうでした。習い始めの生徒さんにこのようなことを教えていませんでした。
さて、今回自分自身のためになったこと。
それはメトネルのノート。
メトネルは自分の練習や生徒のレッスンで、気付いたことや考えたことをノートに書き留めたそうで、その中のメモが7つも紹介されておりました。
イリーナ先生はご自分の生徒さんにもこのメモを渡し、ピアノの上に置いて頻繁に読み上げるよう親御さんにもお願いしているとか。
私は自分用に紙に書いてピアノのそばに置いておこうと思います