やっとオペラを見始めました。youtube でではありますが··
まずはモーツァルトからと思い、幕ごとに数日かけて見ました。
まだ2作だけですが、日本語訳が入ったものを見ています。
その中で、ある歌手の方の美声に魅了されました。
声の美しさ、底知れぬ声量、声のニュアンス。
上手すぎる !
スタイルまでスラリとして、こんな歌手がいるのかとちょっと驚きました。
演目はドン·ジョヴァンニ。
その主役です。ドン·ジョヴァンニという人物の不快さ、捨てられた元婚約者エルヴィーラの懲りなささにもイラッとする話ですが、拝見したものの主役の方の声は素晴らしかったです。
見終えてから、どなただろうと見ましたら、チェーザレ・シエピ。
イタリア人のバス歌手。2010年に87歳で他界されています。
私が拝見したものはザルツブルク音楽祭のものでしたが、これは1953年に招かれ主役を演じ、翌年にも再演されるほどの大評判だったというもののようです。
指揮がフルトヴェングラーだったので、おかしなものではないだろうと思いその動画を選んだのですが、素晴らしい歌手を知ることが出来ました。
フルトヴェングラーは1954年11月に亡くなっておりますが、拝見したものは同年10月のものでした。それも驚きました。
チェーザレ・シエピはモーツァルト生誕200周年の1956年には、同音楽祭で同役をまたまた演じ、ドン·ジョヴァンニ歌いとしての名声を確立したのだそうです。
日本語訳を付けてくださった方、これを選んでくださりありがとう!です。
聴いていて、バス歌手とは感じませんでした。ドン·ジョヴァンニはバリトンが演じる役なのだそうです。
上のyoutubeのサムネイルは最後の場面で、既にジョヴァンニは果てているのでこの画像にはおりません。