おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

ムーティ&鈴木さん 対談

2024年08月05日 | コンサート情報

東京・春・音楽祭の実行委員長である鈴木幸一氏とムーティの対談の記事を読みました。

こちらを読んだだけでも学ぶことばかり。


「美しい調和」は厳しい緊張感があって初めて成り立つもので、だらしなくやっていても美しくはないですよね、と鈴木氏。

厳しい緊張感は、アカデミーの様子を無料配信された時に拝見した時から「ドキリ」としましたので、鈴木氏が仰ることが理解できるように思います。

昨年の聴講時にも「うわっ」と凍りつく想いがしましたので、あのようなことだろうと思います。

ムーティ氏、厳密なものがベースにあって、調和は生まれるのだと思いますと。



対談には、ムーティ「私たち音楽家は、職業として演奏しているわけではないのですね。ミッション、つまり使命としてやらなくてはいけないことだと思っています」と。

さらに、「劇場にやって来るお客様はただ美しい音を聴くためじゃない、魂のこもった音を求めているのだと。だから、習慣として演奏するということは、音楽をやるうえで最も大きな敵だと思います」と。


安易に出した音は決して見逃さないムーティでした。

「どんな音がほしいのか、全て考えて出して」と。考えずに出した音には「私にも我慢の限界がある」と幾度となく仰っていました。

ムーティが静かに言うと本当に怖い・・



対談の最後の方で、ヨーロッパから来る素晴らしい音楽家はたくさんいるとしながらも、日本に演奏旅行に来るのを楽しんでいる人たちだっています。「ヨーロッパの偽物を信じたりすることはやめた方が良いですよ」と。

「誰もかれも信じてはいけませんよ。大事なことは、本当に良い人を選ぶということです」と。



日本人はテレビで取り上げられると「あの人は良い演奏家だ、実力がある」とすぐに思ってしまう傾向がある気がします。

わからないと言いながら、それに流されて付いて行ってしまう。

どれが正解ではなく、自分はどう思うかだと思います。


対談 vol.10 リッカルド・ムーティ(指揮)×鈴木幸一

対談 vol.10 リッカルド・ムーティ(指揮)×鈴木幸一

桜咲く上野を舞台に東京の春の訪れを音楽で祝う、国内最大級のクラシック音楽の祭典。

東京・春・音楽祭

 


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