medici tvでヴェルビエ音楽祭が聴けるので、そろそろ真央君が聴けるかなと見てみました。
オリンピックも開催中で、何かと見るものが多いのですが、どれどれと真央君のリサイタルを見ました。
どれも素晴らしかったですが、特に驚いたのがモーツァルトのきらきら星の変奏曲。
テーマからして聴き入ってしまいました。
ムーティがオペラアカデミーで、本当のレガートと言うのは母音によって響きが変わらないことだと以前おっしゃっていました。
まさに真央君のモーツァルトのレガートがそうでした。
これこれ、これを私は目指したくて下手だけどモーツァルトを年がら年中弾いているのです。
内田光子さんも同じように私には聞こえていて、あの美しい響きが全く崩れることなく、フレーズを形作っていてうっとりします。
学生の時に偶然NHKのスタジオで耳にした彼女の音の衝撃は、今も私の中に残っています。
それから、数日前に辻井さんの室内楽を聴きましたが、これも素晴らしかったです。
シューベルトの「鱒」でしたが、辻井さんの澄んだ音がシューベルトにとても合っていると感じました。そして純粋な所も。
これから辻井さんのシューベルトを聴いてみたいと思いました。
やはり音楽は音があってこそだと、つくづく思います。
真央君が自分は音の名刺を配り続けてきた、と言っていました。
音楽家の名刺は「音」ですね。
聴いてもらわなければ配れないですが・・