昨秋以降、初めてピアノを習う小さな生徒さんが6人入会され、ワクワクしながらレッスンをしているところです。
しばらく小さなお子さんのレッスンが巡ってくる機会がなかったので、本当に楽しいです。
「不思議な音の国」に私自身が慣れてきて、併用する曲のタイミングもわかり、保育園や小学校低学年の生徒さんが入ってくれないかなと、首を長くして待っておりました。
「不思議な音の国」を使い始めた頃は、標準が分からなかったので、子どもたちが
・手の使い方がどのくらいできれば良いか
・どのくらいの期間で音の出し方が習得できれば良いか
・どんな癖をもちやすいか
・何を優先すべきか
など、気にしなくて良い事、絶対に今直すべきこと、少しずつ直れば良いことの判断がつけられませんでした。
しかし今は、
・この教本を修了した生徒さんがどのような力を付けているか
・直せなかったことがどう影響するか
・見逃していたことによりどのような状態を生んでいるか
など、わかったことがいくつもあります。
その経験に基づき、集中的に行うこと、必ず直さなければいけないことがはっきりし、シンプルにレッスンを進めていけている気がします。
そして、やはり全員が同じようにはいかないこともよくわかりました。
親御さんがレッスンに同伴する必要性がとてもよく理解できたと思います。
正しい身体の使い方の習得は、小さなお子さんが一人でレッスンを受けて身に付くものではなく、実際にレッスンの現場を間近で見ていただき、ご自宅での練習で正しく修正してくださるかたが必要です。
一人でレッスンを受けると多くのお子さんは、違う弾き方をしてどんどん間違えた奏法を身に付けてしまいます。
子どもたちが、どう間違った奏法をするか6年間このメソッドで教えてわかりました。
なので、新しくピアノを始めた生徒さんには、そこをしつこく言い続けています。これは年齢には関係がなく、少し大きくとも間違った奏法で弾きますし、逆に小さくとも驚くほど正しい奏法で弾きます。
それぞれの生徒さんの少し先の姿が見えるようになったので、どう進めて行くと良いかの見通しを持つことが出来てきたと思います。